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東五反田でレトロブリキ缶展「昭和の缶に、恋してる」 昭和100年で企画

第24回容器の小さな企画展「昭和の缶に、恋してる レトロブリキ缶コレクション」入り口

第24回容器の小さな企画展「昭和の缶に、恋してる レトロブリキ缶コレクション」入り口

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 第24回容器の小さな企画展「昭和の缶に、恋してる レトロブリキ缶コレクション」が12月15日、容器文化ミュージアム(品川区東五反田2、TEL 03-4531-4446)で始まった。運営は、東洋製缶グループホールディングス(同)。

インスタントコーヒーサーバー

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 容器文化ミュージアムは2012(平成24)年、容器包装に隠れたさまざまな秘密を「ひらく」ことを目的に開館。文明の誕生と容器の関わりから最新の包装に至るまで、それらの歴史や技術、工夫などを展示している。

 企画展開催の経緯について、同社容器文化ミュージアム担当の高荷弥生さんは「1年ほど前、当社と協力関係にある大阪府の金属印刷会社『神光』から、『昭和初期から稼働していた工場の移転に伴い整理をしていたところ、価値のあるブリキ缶などが多数見つかった。これらをミュージアムで活用できないか』と相談を受けたことがきっかけ」と話す。「秋ごろに品物を譲り受け、昭和100年に当たる今年中に間に合うよう急いで準備を進めた」とも。

 展示物は神光の工場内で保管されていた全30点の缶で、「かたちと機能」「グラフィックデザイン」「クラシック地域性」「現代へ。歴史は巡る」の4つのテーマに分類する。販促用に使われていたと考えられる「インスタントコーヒーサーバー」や大阪銘菓「粟おこし」用の缶など、昭和40年代ごろの缶を中心に展示する。

 企画タイトルの「昭和の缶に恋して」にちなみ、東洋製缶グループホールディングスデザインセンターの社員が「缶に恋している人」の目線で展示物に解説文を入れたという。「包装容器事業で培ってきた知見を生かし、缶の構造やデザイン、製缶技術を紹介するほか、神光の創業者である小河薫会長から聞いた当時の貴重なエピソードも記載している」(高荷さん)

 「当社は『缶を作る会社』として始まったが、これまで缶に特化した展示は多くなかった。今回の展示は、自社の原点に立ち返る象徴的な試み」と高荷さん。「来館者は昭和世代が多い印象。一方で、『昭和レトロ』を好む若者世代の来場もある。会場には感想ノートを置いているので、鑑賞後それぞれのレトロ缶への思いをつづってほしい」とも。

 開館時間は9時~17時。土曜、日曜、祝日、12月29日~1月2日休館。入場無料。2月20日まで。

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