品川区が3月11日、「しながわ防災区民憲章」を制定し、区立豊葉の杜学園(品川区二葉1)で記念式典を行った。
豊葉の杜学園と大崎高校の児童・生徒による、「ど根性ひまわり」の種植え
同憲章は、防災意識の向上や自助・共助意識の共有を目的に、東日本大震災から15年を迎えたことをきっかけに制定。2014(平成26)年制定の「品川区災害対策基本条例」を基に、「備える」「あいさつする」「伝える」「行動する」の4指針で構成する。備蓄の用意や避難場所の確認、近隣との連携の重要性など、憲章の内容を具体的に補足した行動指針も制定した。
防災に関する区民憲章の制定は都内自治体で初。専門家との意見交換ほか、区民の声を政策に反映する直接対話型デジタルプラットホーム「しながわオープントーク」や、区民アンケート、ワークショップなどで区民から募った声も参考にして素案を作成し、パブリックコメントの意見などを踏まえて素案を修正・制定した。
式典では、参加者全員で黙とうをささげた後、憲章を唱和した。豊葉の杜学園と大崎高校(豊町2)の児童・生徒は、東日本大震災の津波や塩害を乗り越えて咲いた「ど根性ひまわり」の種植えを行った。
跡見学園女子大学教授で地域防災全般を研究する鍵屋一(かぎやはじめ)さんの特別講演会では、「備える」「あいさつする」「伝える」「行動する」の4つの指針に沿いながら、避難生活の実情や防災のポイントについて解説した。
森澤区長は「日頃から顔の見える関係、近所の人と助け合える関係を作っておくことが自助・共助につながっていく。また、区として公助に取り組んでいるが、一人ひとりの防災意識を高めることも重要。施設での掲示や、防災訓練、防災イベントでの唱和など、日頃の活動の中で憲章に触れる機会を増やすことで、区民の皆さまの防災意識向上に努めていけたら」と話した。