白金のコンテンポラリーアート・ギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND(ナンヅカアンダーグラウンド)」(港区白金3、TEL 03-6459-3130)で6月27日、アーティスト・MUSTONE(マストワン)さんの新作個展「妖怪」が始まる。
マストワンさんは、アート集団「iseneehihinee(他社比社)」に所属するアーティスト。ストリートシーンを中心に活動を続け新しい表現に敏感な若者から「絶大な人気」を集め、アナログとデジタルを融合したライブペインティングは、新しいアートパフォーマンスの一形態として高い評価を得ているという。「妖怪」は同ギャラリーで約3年ぶりの開催。過去のキャンバスとオイルチョークを中心とした平面作品から、新たにシリコン樹脂を用いた平面作品や立体作品などを展示する。
同ギャラリーは2005年、渋谷にオープン。「アートはこうあるべきという固定概念を取り払いたい」と考えたディレクターの南塚真史さんが、ジャンルを越えたアーティストの受け皿として立ち上げた。「他のギャラリーが取り扱わないような日本のアートシーンの範囲を超えたアーティストを育てることが特徴」(南塚さん)。
今年4月、ギャラリー「山本現代」や「児玉画廊」などが入居する白金の「ギャラリーコンプレックスビル」に移転。日比谷へ移転した「高橋コレクション」の跡を引き継ぐかたちとなった。ギャラリーの展示スペースは80平米。
白金の街には無縁だったという南塚さんは「のんびりした時間が流れ、アートに触れる環境が整っている。すぐ近くに広尾や麻布十番など高級住宅街の近くにありながら昔ながらの商店街が残っている面白い街」と話す。「アートはわかりにくいかもしれないが、『これは何だろう』と疑問に思うことが大切。散歩がてら、まずは足を運んでいただければ」とも。
営業時間は11時~19時。日曜・月曜定休。入場無料。7月25日まで。