慶應義塾(港区三田2)は4月25日、文部科学省に大学院・新研究科の設置認可届出を行った。同学は3月28日、創立150年記念事業の一環として、2008年4月に「大学院システムデザイン・マネジメント研究科」と「大学院メディアデザイン研究科」を日吉キャンパスに開設することを発表している。
大学院システムデザイン・マネジメント研究科では、世界最先端の大型シミュレーション設備を備え、一連のデザイン・マネジメントのプロセスを経験させる実践的教育を実施。画期的な製品を新開発する技術(プロダクト・イノベーション)の開発環境において、構想-デザイン-組立-運用-廃棄のライフサイクル全プロセスを見通せる人材育成を目指すという。
また、大学院メディアデザイン研究科では、デジタルメディア、コンテンツ、デザイン分野においてデザイン、テクノロジー、マネジメント、ポリシーの4つの創造性を理解し、調和・統合できる人材(メディア・イノベータ)の育成を目指す。論文発表を英語で行うなど、国際社会での活躍に十分な語学力、コミュニケーション能力が体得できるカリキュラムとなっている。英語のみでも修了可能。
両研究科とも日吉に建設中の大学・社会連携施設に設置する予定だが、施設の竣工は来年8月に予定されているため、4月から8月までは三田キャンパスで開講する。院生募集開始は今夏開始予定。詳細情報は6月下旬、各研究科ウェブサイトで発表する。