港区は9月5日、田町駅東口北地区(港区芝浦1)の再開発に向け、「田町駅東口北地区街づくりビジョン」案及び「田町駅東口北地区に整備する公共公益施設の機能」案を発表した。
再開発の背景には、芝浦アイランドをはじめとする大規模マンション建設による人口増加と、駅近傍の区有施設の老朽化がある。特に2000年には8,500人だった人口は2007年5月現在で15,800人になっており、同区では住空間としての機能を中心にした街づくりを計画し、今年7月11日に素案を発表。説明会の開催や、電子メール、ファクス、郵便による意見募集を実施し、集まった意見を元に同案を策定した。
「田町駅東口北地区街づくりビジョン」案では、「新たな都市の拠点・くらしの拠点のまちづくり」「環境にやさしいまちづくり」「安全と安心のまちづくり」「芝浦ならではの特色を生かしたまちづくり」を柱に、道路整備、区有施設の住民需要への対応、シンボルストリートの形成、緑化計画、安全強化、運河と水辺空間を舞台とした地域交流の充実などを目標とする。
また、「田町駅東口北地区に整備する公共公益施設の機能」案では、「行政サービス機能」「区民活動支援機能」「生涯学習機能」「都市基盤機能」を柱に、芝浦港南地区総合支所、保育施設、地域コミュニティー施設、スポーツセンター、文化芸術ホール、医療施設、公園などの整備を行うとする内容。
同区ではこの2案に対し、今年10月の決定に向けて電子メール、ファクス、郵便による意見を募集。決定後も、具体化の段階で地権者や区民の声を積極的に取り入れたいとしている。