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しながわ水族館で赤ちゃん続々 タツノオトシゴや絶滅危惧種含む6種

4月に生まれた「タイガーテールシーホース」の赤ちゃん

4月に生まれた「タイガーテールシーホース」の赤ちゃん

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 大森海岸駅近くの「しながわ水族館」(品川区勝島3、TEL 03-3762-3433)でこの半年間、ベビーラッシュが起こっている。

「ダンゴウオ」の赤ちゃんを展示する特設水槽

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 赤ちゃんが生まれたのは「ダンゴウオ」「トラザメ」「ムサシトミヨ」「ヒメタツ」「ビックベリーシーホース」「タイガーテールシーホース」の計6種。昨年12月から今年5月にかけて誕生した。

 同館飼育スタッフの久保沙紀子さんによると、「水族館で飼育すると、産卵時期が一定ではなくなる種も多い。まれに1~2種類が同時期に生まれるが、6種類のベビーラッシュが起こったのは、ここ10年ほど当館では聞いたことがない。今回のベビーラッシュは、成魚たちの栄養状態や環境が良かったことが重なったためではないか」と話す。

 「ダンゴウオ」は、3月19日と5月12日に誕生。それぞれの成長具合を比較できるように同じ水槽で展示している。5月生まれの赤ちゃんには、生まれたばかりの時しか見られない「天使の輪」と呼ばれる白い模様が見られるという。

 卵からかえるのに1年弱かかる「トラザメ」の赤ちゃんは、昨年12月から生まれ始めた。現在は、ふ化前の卵と稚魚が一緒に展示されており、卵の中で動く赤ちゃんの様子も見ることができる。

 そのほか「ヒメタツ」や「ビックベリーシーホース」、「タイガーテールシーホース」の3種類のタツノオトシゴは、4月に赤ちゃんが誕生した。「タツノオトシゴは、雄の腹に雌が卵を産み付け、雄が出産をする。イクメンたちが頑張ってくれた成果では」と久保さん。絶滅危惧種に定められている淡水魚「ムサシトミヨ」も4月~5月にかけて生まれ、マニアに人気だという。

 今後の予定について久保さんは「6月いっぱいは、赤ちゃんたちが見られるように展示をする予定。ここまで小さい姿を見られるのは本当に短い期間なので、ぜひ成魚と見比べてほしい」とほほ笑む。

 開館時間は10時~17時。入館料は、大人=1,350円、シルバー(65歳以上)=1,200円、小・中学生=600円、幼児(4歳以上)=300円、3歳以下無料。

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