品川区長が「品川カブ」にかぶりつき-地元の八百屋が江戸野菜贈る

品川カブをかじる濱野健区長。15本の品川カブを目の前に「こんなにたくさん食べられないな」と笑う。

品川カブをかじる濱野健区長。15本の品川カブを目の前に「こんなにたくさん食べられないな」と笑う。

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 北品川で八百屋を営む大塚好雄さんが11月12日、品川区役所を訪れ、採れたての「品川かぶ」を濱野健品川区長に贈った。

「マルダイ大塚好雄商店」では、11月1日から江戸野菜コーナーを設けている。

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 濱野区長は、差し出された「品川かぶ」をかじり、「大根のような形だけれど甘みがある。居酒屋などで品川カブを食べられる場所があるといい」とコメント。大塚さんは「品川には農地がないので、いつか農地を作り、品川カブの収穫祭を開催したい。今後は品川カブを使ったスイーツも検討している」と報告した。贈呈された「品川かぶ」は今週いっぱい区役所に飾られた後、職員で食べるという。

 大塚さんが江戸野菜に興味を持ったきっかけは、約4年前に市場で出合った千寿ネギ。そのおいしさに驚き、江戸野菜について独自で調査。かつて品川でも栽培されていた長カブがあったことを知り、東京シティ青果の野田裕さんとともに、今年6月「品川かぶ」の種を正式に作った。小学校や幼稚園、区民農園などの種まきイベントの際には講師として駆け付ける。

 大塚さんが経営する「マルダイ大塚好雄商店」(品川区北品川2、TEL 03-3471-1285)では、11月1日から江戸野菜コーナーを設け来年2月まで販売する。今年で3年目になる同コーナーには、品川カブ(150円)をはじめ、大蔵大根(280円)、ドロ人参(200円)、金町小カブ(200円)、千寿ネギ(390円)などを用意。買い物に来ていた主婦は「はじめは物珍しさに購入したが、江戸野菜にはコクがある。大蔵大根はおでんにすると煮崩れしない」と話す。

 大塚さんは「江戸野菜購入者はリピーターが多く、昨年よりは売れ行きが良い。まだ知名度を上げるだけで精一杯だが、品川カブをきっかけに江戸野菜を盛り上げていきたい。品川区の広報が一番初めに品川カブを取り上げてくれたので、感謝の気持ちを込めて区長に贈呈した。思いが伝わってうれしい」と顔をほころばせた。

 同店の営業時間は10時~20時。日曜・祝日定休。

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