
ADDReC株式会社(東京都新宿区、代表取締役:福島大我、以下「ADDReC」)は、カソク株式会社(東京都新宿区、代表取締役:新井恵介、以下「カソク」)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:高橋誉則、以下「CCC」)と共に、これまでのホテルの枠にとらわれない、新しい概念の宿泊施設「Sumu powered by Airbnb Partners(スム・パワード・バイ・エアビーアンドビー・パートナーズ)」(以下、「Sumu」)をローンチいたします。
「観光だけでは、出会えない物語がある。」をブランドコンセプトに掲げる「Sumu(スム)」は、Airbnb Japanが提唱する「ホームシェアリング」の考え方――暮らすようにエアビーする、さまざまな地域を訪れる分散型の旅へ――を体現する新しいホテルブランドです。2025年5月15日には、その第1号店となる「(仮称)台東区寿三丁目計画」(東京都台東区、地上10階建て、17室)が着工されます。なお、「(仮称)台東区寿三丁目計画」はAirbnb Japanと包括連携協定を結ぶ大和ハウス工業株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長:大友浩嗣、以下「大和ハウス工業」)が建設パートナーとして参画いたします。
Sumu公式サイトはこちら
「Sumu」は、室内の快適さや設備の充実といった空間的な豊かさだけにとどまらず、そこから生まれる体験や地域に染み出す豊かさを大切にした宿泊施設を目指します。また、1階は宿泊者のみならず、地域を行き交う誰もが出入りでき、災害時には避難所としての機能性も発揮できる安全性の高い施設設計を行います。
具体的には、以下の特徴により、観光と暮らしが今後調和していく未来へのビジョンを体現する場所として地域に根ざしていきたいと考えています。
<エントランスイメージ>

<客室イメージ>

<具体的な特徴>
- 地域密着型カフェ・レストランの誘致
- シェアキッチンや街に開いたスタンド
- コミュニケーションボードを通じた地域との交流
- ローカルな飲食店との連携
- エリアの名所や隠れた店舗への接続
- 誰もが使える公共トイレ
- 災害時等には避難や救護の拠点として地域・医療機関とも連携
「Sumu」の立ち上げにあたり、東京・ニューヨーク・台北・ベルリンを拠点とするクリエイティブ・スタジオ、Whatever Co.(本社:東京都港区、CEO:富永勇亮)をクリエイティブパートナーに迎えました。「観光だけでは、出会えない物語がある。」というブランドコンセプトの策定から、ロゴ開発、さらにユーザー体験に至るまで、Whateverとともにブランドの全体を設計。多様な企業との協業を見据えた柔軟で拡張性のある体験を構築します。
<ブランドロゴ>

<ブランドステイトメント>
クリエイティブパートナー
Whatever Co. Creative Director / CCO 川村 真司

https://whatever.co/ja/
「仕事で世界中を巡る中、人々の暮らし方や旅の仕方が大きく変わってきているなぁと思っていました。そんな中、このような『未来の新しい旅のカタチ』を創造するプロジェクトに関われることにとても価値を感じています。
日本の方だけでなく海外のお客様もたくさん迎えられる居場所になって欲しいので、世界中の人に魅力的に感じてもらえるブランドデザインをしていきたいと考えています。Sumuというシンプルで覚えやすいネーミングは、自分の家に『住む』ように滞在できる場所をつくれたらいいな、という想いのもと生まれました。そしてここを拠点として、自由に好きなように活動して欲しいという想いを体現すべく、ロゴの文字自体が自由に好き勝手過ごしているような柔軟なロゴデザインを開発しました。
クリエイティブパートナーとして、ADDReCをはじめとした共創チームとともにつくり上げたブランドコンセプトを、ここから先具体的な空間デザインや体験デザインなどに落とし込んでいくお手伝いができることを楽しみにしています」
Sumuでは、Airbnb Partnersが大切にしてきた思いをかたちにしていきたいと考えています。
・Blending Everyday and Travel
→旅と日常の境界を溶かす新しい体験の提供
・Your Place to Belong
→誰もが自分らしくいられる居場所の創出
・Welcome Back
→「ただいま」と言いたくなる場所づくり
・Designing Local Experiences
→地域の特色を活かした独自の体験を創出
・Building Local Connections
→地域コミュニティとの持続的な関係を構築 and more…!
近年、世界的な分断化が進むなか、日本の「安全性」への関心が高まっています。経済平和研究所による2024年の世界平和度指数で日本はG7諸国中2位にランクインし、「社会の安全・治安」の分野でも7位と高い評価を受けています。こうした日本の特性は、新たな価値創造の可能性を秘めています。
一方で国内に目を向けると、人口減少や空き家問題、地方における労働力不足など、さまざまな社会課題に直面しています。2023年には全47都道府県で初めて人口減少を記録し、2030年には空き家率が30%に達すると予測される地域も出てきています。しかし、これらの課題は新しい可能性への入り口でもあります。

特に注目すべきは、2025年には世界人口の過半数を占めるとされるZ世代(25億人)とα世代(20億人)の価値観の変化です。彼らは、一つの場所に縛られない多拠点での生活を志向し、「Living Anywhere(どこでも暮らす)」という概念に共感する傾向が強まっています。同時にデジタルノマドビザの発給開始など、制度面での整備も進み、日本は今、「若い旅行者に最も人気のある旅行先」として注目を集めています。
「Sumu」は、こうした時代の要請に応える新しい滞在体験として誕生しました。単なる宿泊施設ではなく、その土地に暮らすように時間を過ごし、地域とつながっていく。来訪者と地域の人々が「ただいま」「おかえり」と言い合えるような関係性を育むことで、地域の課題解決と新たな価値創造の架け橋となることを目指します。それは同時に、観光と日常が自然に調和する持続可能な社会モデルの構築でもあります。
Sumu Report「Sumu」を立ち上げるに至ったさまざまな課題、可能性をまとめたレポートをまとめております。こちらよりダウンロードしてください。
ADDReCはこれまで、空間プロデュースとブランド/事業開発を通じて多様なオープンイノベーションを創出してきました。建築・空間設計にとどまらず、スタートアップとの協業による新規事業開発、企業ブランディング、コミュニティ形成など、ハードとソフトを融合させた包括的なプロデュースを手がけています。
これらの経験からノウハウを集約し、旅と暮らしの新たな価値を探索し、創造し続けるブランドとして「Sumu」は誕生しました。私たちは従来の不動産開発やホテル運営の枠を超え、"その場所に住むように滞在する"体験を提供することで、旅と暮らしの新しい未来と、地域社会と観光産業の持続可能な共生モデルを構築します。
そして私たちは「Sumu」を通じて、各分野のプロフェッショナルとのコラボレーションで培った知見と、サステナビリティ、ウェルビーイング、Z世代カルチャー、ダイバーシティ、地方創生、デザインなどさまざまな領域のスタートアップの力を統合し、Airbnb Partnersの皆さまと共に宿泊施設の新たな可能性を追求していきます。
<Airbnb Partnersのプラットフォームを活用した協業モデル>

ADDReCがプロデュースするSumuブランドのコンセプトやレギュレーションをベースに、Airbnb Partners参画企業が得意な領域で力を合わせ、複数社でSumuとその周辺領域の活性化に貢献します。
プロデューサー ブランディングディレクター
ADDReC 代表取締役 福島大我

https://addrec.co.jp/
「日本がダウンサイジングフェーズに入り、1社では、いち地域だけでは解けない問題が山積する今、ただ課題を解くだけではビジネスも暮らしも持続することが難しい時代になりました。一方でインバウンド需要の拡大や、Z世代の新しい価値観による社会変革など、これまでにない可能性が広がっていることも確かです。だからこそ、課題を解きながら、同時に新たな価値を創造し、その価値を拡大させていかなければならないと感じています。
私自身、積水ハウスで設計者としてのキャリアをスタートし、さまざまな空間に携わる中で、これまで多くの解くべき課題と向き合ってきました。暮らしや住まいという領域における人や環境や社会のルールを未来を見据えて描いたり、既存の枠組みを超えて、クリエイティブにオープンに、その価値を書き換えたいという思いで活動を続けてきました。
そしてまたこの領域における未知なる挑戦のために、私たちはAirbnb Partnersによるオープンイノベーションプロジェクトとして、『未來の新しい旅のカタチ』を探索するブランド『Sumu』を立ち上げるに至ったのです。
Sumuは単なるホテルではなく、多様なパートナー企業が能動的に参画する協業モデルです。これまで私たちが空間プロデュースやオープンイノベーションの創出を通して社会課題と向き合ってきた知見と、同じようにさまざまな経験・技術を持つAirbnb Partnersの皆さまの知見を掛け合わせ、共に社会をより良いものへと変えていきたいと考えています。宿泊施設などのハード面の開発だけでなく、地域創生やコミュニティ醸成といったソフト面にも取り組み、シェアリングエコノミーの理念を軸に、地域社会と観光産業が共生する持続可能なモデルを目指します。
私たちのプロジェクトに賛同し、協業/共創してくださる企業の皆さまの参画を、お待ちしております」
本プロジェクトは、以下3社のAirbnb Partnersをコアとして、それぞれの強みを活かしながら、かつプロジェクト毎に新たな参画パートナーを迎えながら推進していきます:
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ADDReC:ブランディング、空間プロデュース、サービスデザイン、オープンイノベーションを担当
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カソク:ホテルオペレーションおよびホテル事業開発
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CCC:共創プログラムの推進、コンテンツ提供、メディア展開(Webサイト・コンセプトブック)
「Sumu」の第1号店は、大和ハウス工業との協業により2025年5月15日に着工、2026年秋のオープンを予定しています。同時に第2号店、第3号店も順次着工いたします。今後は、開発にご協力いただけるディベロッパーや不動産ファンド、ホテルを中心とした開発会社の皆さまをはじめ、協業していただけるパートナーを広く募集します。
<Sumu第1~3号棟までの協業フォーメーション>

2026年秋のオープンを目指し、東京都心に計3棟の建設が進行中です。建設は大和ハウス工業。運営・開発、コンテンツ・コミュニケーション、プロデュース・ブランディングはそれぞれAirbnb Partnersに参画するカソク、CCC、ADDReCで行います。ほか、クリエイティブはWhatever、インテリアデザインはリーフデザインパーク、設計・監修はADDReCが担当します。

https://airbnbnavi.tsite.jp/corporates/partners.html
Airbnb Partners は、2018年にAirbnb Japan 株式会社が立ち上げたビジネスコミュニティです。現在は185(2025年3月現在)の企業・団体が参画しています。国内の多種多様な企業や団体によって、ホームシェアリング市場の成長を目指すとともに、コミュニティから生まれる新たなアイディアを実現すべく協業・連携し、日々活動しています。
公式サイトはこちら
ADDReC株式会社

イノベーション領域における、企画・コンセプト開発、コンテンツ、コミュニケーション等を統合的にデザインし、空間に実装するプロデュース会社です。ダウンサイジングの手法をもって地域との共創型での経済的価値の先にあるビジネスの最適化を彩ります。
https://addrec.co.jp/
カソク株式会社

カソク株式会社は、ホテルの開発・運営コンサルティング会社として、土地の状態から、企画、設計、開発、販売、運営まで一連の流れを担っています。現在東京と大阪を中心に、全国で40棟のホテル施設(アパートメントホテル・ビジネスホテル・戸建てホテル等)の運営を行っております。
https://www.kasoku.co.jp/
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

私たちは「カルチュア・インフラを、つくっていくカンパニー。」をミッションに、企業向けには知的資本を活用して課題解決を目指すソリューション事業、パートナーシップを通じて新たな価値を生み出し、新しい事業機会を創出するコンサルティング事業を、そして生活者向けには新たな価値を提供しながら知的資本を蓄積するリテール&スタイル事業を展開しています。
https://www.ccc.co.jp/
Sumuのブランドブック、開発背景資料に関するお問い合わせは以下までご連絡ください。
また、5月末にはローンチイベントも開催予定です!
ADDReC株式会社 Sumuブランド開発担当者
Email:sumu@addrec.co.jp
Tel:03- 6709- 8779
Sumu公式サイト:
https://airbnbnavi.tsite.jp/special_sumu/