マッチングアプリ「with」「Omiai」の運営統括を行う株式会社エニトグループ（本社：東京都渋谷区、代表取締役グループCEO：野辺 一也、以下：エニトグループ）は、司法・消費者保護・学術界の専門家とマッチングアプリを取り巻く社会課題解決のために協議する「アドバイザリーボード」を発足いたしました。

エニトグループの「アドバイザリーボード」構成メンバー（有識者およびエニトグループ、株式会社with、株式会社Omiaiの経営陣で構成）

近年、日本では4人に1人がマッチングアプリをきっかけとして結婚（※1）する時代となり、マッチングアプリが出会いのプラットフォームとして社会の中で期待される役割の重要性を高めている一方で、警察庁の発表（※2）によれば、SNSを通じた投資・ロマンス詐欺の被害が依然として発生しており、マッチングアプリ業界全体としても引き続き取り組むべき課題となっています。

エニトグループは、「with」と「Omiai」の2つのサービスを展開し、あわせて累計会員数2,000万人超のマッチングアプリ運営統括企業として成長しており、このたびマッチングアプリのリーディングカンパニーとして、多角的な視点でマッチングアプリを取り巻く社会課題解決のために協議する「アドバイザリーボード」を発足いたしました。

■エニトグループ「アドバイザリーボード」の有識者メンバー
- トラスト＆セーフティー（信頼性と安全性）視点
- - 樋口 建史氏（元警視総監）
- - 青島 克行氏（弁護士。ぼったくり被害に精通）
- - 中田 華寿子氏（内閣府 第8次消費者委員会委員。エニトグループの社外取締役を務める）
- アカデミア視点
- - 鬼頭 美江氏（明治学院大学社会学部社会学科教授。対人関係の社会心理学・社会学が専門）
- - 山口 真一氏（国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授。プラットフォームサービスを研究対象とする）

当面は、トラスト＆セーフティーの観点から、マッチングプラットフォーム構築において基本原理・原則となるプリンシプルポリシーの策定に着手し、将来的には価値観の多様化に伴うマッチングアプリの未来について多角的な視点からより広範なアクションへ寄与するテーマについて協議いたします。なお、「アドバイザリーボード」の活動レポートは、適宜公開いたします。

エニトグループでは、会社設立と同時にトラスト＆セーフティー室を設置し、グループ横断での不正ユーザー監視システムや有人による目視の両輪で24時間365日体制でのサービス監視を行うほか、関係省庁とも定期的に情報交換を行い、連携を強化しております。今回有識者の方々に幅広い知見でご意見をいただき、より良いプラットフォーム運営へとつなげてまいります。

エニトグループは、マッチングアプリにとどまらず、出会いを起点とした多様なライフイベントをサポートする「生活インフラ」となるべく、様々な取り組みを通じて社会に新たな価値を提供し続けることを目指してまいります。
※1：2024年11月18日発表　こども家庭庁　調査資料より
※2：警察庁報道資料（令和7年2月末のSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について）より

参考資料
【「アドバイザリーボード」の構成メンバー詳細（五十音順）】


■青島 克行（あおしま かつゆき）氏
弁護士。うみとそら法律事務所代表。ウェブサイト「新宿弁護士青島克行の歌舞伎町ぼったくり被害相談室」を運営。
コメント：エニトグループが出会いの機会の提供だけではなく、プラットフォーマーとしての使命・責任から安心安全にマッチングアプリが利用できる環境作りに高い水準で取り組んでいる姿勢に感銘を受け、この度、「アドバイザリーボード」に参画させていただきました。マッチングアプリがより安心安全なツールとして社会にさらに浸透していくよう貢献できればと思います。





■鬼頭 美江（きとう みえ）氏
明治学院大学 社会学部 社会学科 教授。専門分野は、恋愛関係・友人関係・文化など対人関係の社会心理学、社会学。
コメント：マッチングアプリは出会いの重要な選択肢のひとつになっているにもかかわらず、利用経験のない方はマッチングアプリに対して実際以上にネガティブなイメージを持っています。マッチングアプリの安心安全な利用環境作りに真剣に向き合うエニトグループと私たちのような第三者の専門家が一緒に取り組むことで、結婚を希望しながらも結婚できない方たちが少なくない現状をポジティブに変えることにつながればと思い、「アドバイザリーボード」に参画させていただきました。





■樋口 建史（ひぐち たてし）氏
第89代警視総監。30年余にわたり、事件や事故の起きにくい社会づくりに注力。退官後は、ミャンマー駐箚特命全権大使はじめ公的役職や企業の社外役員等を務める。
コメント：名実ともに世界一安全で安心な国・日本が、サイバー時代においても世界の優等生であり続けることができるかは、ネット空間ならではの安全安心対策を新たに構築できるかどうかに掛かっています。そういった観点から、本「アドバイザリーボード」の議論に貢献できれば幸いです。





■山口 真一（やまぐち しんいち）氏
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授。専門分野は計量経済学・社会情報学・情報経済論。プラットフォームサービスを研究。
コメント：少子高齢化や出会いの場の減少に加え、人生100年時代と言われる中にあって、マッチングアプリに期待される役割は今後、益々大きくなっていきます。エニトグループが外部の有識者を交えた「アドバイザリーボード」を発足させたのは、より安全で信頼できる環境を整え、社会課題解決に真剣に取り組む企業姿勢の表れだと思います。研究知見が社会に実装されることで、マッチングアプリ業界や日本社会に貢献できればと考え、「アドバイザリーボード」に参画いたしました。





■中田 華寿子（なかだ かずこ）氏
エニトグループ社外取締役・内閣府 第8次消費者委員会委員。スターバックスコーヒージャパン、ライフネット生命保険等でマーケティング担当役員等を歴任。「アドバイザリーボード」の座長を務める。
コメント：マッチングアプリは人とつながり、お互いを高め合える人生のパートナーと出会うための手段の一つとして人々の生活に定着している一方で、信頼性と安全性の確保が課題となっています。エニトグループはじめ業界団体による自主的な取り組みや、行政機関との連携等について専門的な知見をお持ちのボードメンバーの皆さまと議論を深め、利用者の安全確保とマッチングアプリ業界の発展に貢献していければと思います。



上記の有識者に加え、エニトグループ 代表取締役グループCEO 野辺 一也、株式会社with 代表取締役CEO 五十嵐 昭人、株式会社Omiai 代表取締役CEO 今井 良樹、エニトグループ トラスト＆セーフティー室長 安信 竜馬がアドバイザリーボードの構成メンバーとなります。

【協議テーマ】
- 第1回：
- - １.今後マッチングアプリは、社会においてどのような役割を果たすものへと進化していくことができるのか。
- - ２.進化を遂げる上で、より安全で信頼されるプラットフォームとなるには、どのような観点が重要か。
- 第2回・第3回（予定）：マッチングプラットフォーム構築において基本原理・原則となるプリンシプルポリシーの策定
- 第4回目以降は、価値観の多様化に伴うマッチングアプリの未来について多角的な視点からより広範なアクションへ寄与するテーマについて協議する予定です。

【マッチングアプリ市場について】
既婚者が配偶者と出会った場所・機会としてマッチングアプリが最も多い25.1％を占めたという調査結果をこども家庭庁が公表（※1）、4人に1人がマッチングアプリをきっかけとして結婚する時代になるにつれて、社会における重要なマッチングプラットフォームとして認識されています。また、品質や信頼性を評価する第三者認証（IMS認証）（※3）取得によって、一定の条件を満たしたマッチングアプリのテレビ・ラジオCM放送も可能となるなど、より多くの方が身近に利用する機会が増えており、多様なステークホルダーでの期待が高まっています。
※1：こども家庭庁（2024年11月18日発表）　令和6年度「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」ウェブアンケート調査　最終報告サマリ より
※3：特定非営利活動法人結婚相手紹介サービス業認定機構（IMS）が運営するインターネット型結婚相手紹介サービス業の認証制度。サービス内容や関係法令の順守・情報セキュリティ対策など細かな基準を満たすマッチングアプリにのみ与えられ、テレビ・ラジオCM放映には必須条件となっている。現在国内8社のみが取得。

【エニトグループのトラスト＆セーフティー対策】
警察庁の発表（※2）では、SNS型投資・ロマンス詐欺は一向に減少せず、被害時の連絡ツールの約90％が特定のSNSであることも明らかとなっています。被疑者はマッチングアプリ等を通じて被害者に接触した後、マッチングアプリ運営事業者による監視が行き届かないSNSへ早期に誘導することで詐欺を働くことが確認されています。
エニトグループでは、マッチングアプリの安心安全な利用環境作りにおいて中心的役割を担うトラスト＆セーフティー室が、「with」「Omiai」のサポートセンターと連携しながら、AIなどのテクノロジーを活用して悪質なユーザーを早期に検知し強制退会などの対応を取るほか、専任者が悪質ユーザーの特徴を分析するなど、様々な対策を講じています。また、エニトグループでは、関係省庁とも定期的に情報交換を行うことで連携を強化しており、2024年10月には悪質ユーザーの検知強化やデート前のSNS連絡先交換への警告などの取り組みも開始いたしました。
※2：警察庁報道資料 令和７年２月末のSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について｜警察庁Webサイト より
【エニトグループ概要】
エニトグループは、2023年3月に「with」を提供する株式会社with（以下：with）と「Omiai」を提供する株式会社Omiai（以下：Omiai）の運営統括会社として設立されました。マッチングアプリ「with」と「Omiai」において、温もりとサイエンスを掛け合わせたサービス開発・運営を行い、多くの良縁を織り成しております。今後は、トラスト＆セーフティーをさらに強化するとともに、生成AIやマシーンラーニング（機械学習）をはじめとするテクノロジーを活用することで、より多くの人々に最適な出会いの機会を提供してまいります。また、マッチングアプリにとどまらず、出会いを起点とした多様なライフイベントをサポートする「生活インフラ」となるべく、様々な取り組みを通じて社会に新たな価値を提供し続けることを目指してまいります。
- 「with」「Omiai」をあわせた累計会員数：2,000万人超（2024年7月時点）
- 「with」「Omiai」をあわせた累計マッチング数：2億組超（2023年6月時点）


■エニトグループ社名の由来
エニトグループが最適な出会いを提供するうえで大事にしている「縁（en）」と、”人と人とをつなげる“「糸（ito）」を足し合わせた造語でエニトグループと社名を定めました。エニトグループは、自分らしくいられるパートナーを探している方同士をつなぐ「糸」でありたいと考えています。

■エニトグループ会社概要
社名：株式会社エニトグループ（旧株式会社withから2023年3月１日に社名変更）
英語社名：Enito Group, Inc.
代表者：代表取締役グループCEO　野辺 一也（のべ かずや）
本社所在地：東京都渋谷区恵比寿1-19-19恵比寿ビジネスタワー17F
設立：2012年9月
事業内容：株式会社with及び株式会社Omiaiの運営統括
主要株主：Bain Capital Private Equity, LP、Tybourne Capital Management 他
URL： https://enito.co.jp/
【with概要】
■価値観重視の出会いを提供するマッチングアプリ「with」とは　
2015年9月にサービスを開始した、価値観重視の出会いを提供する恋活・婚活マッチングアプリです。主に20代の方に真面目な出会いの場としてご利用いただいています。サービス開始当初から統計学や心理学を参考にしたアプローチを採用し、深層心理を含めた“価値観マッチング”が実現できるよう、価値観の合うお相手とマッチングできる機会を創出する「心理テスト」やご自身の興味・関心事を明示するための「好みカード」機能など、オリジナル機能を開発・提供しています。また、一般社団法人恋愛・結婚マッチングアプリ協会に参画し、業界の健全な発展にも取り組んでいます。

■with会社概要
社名：株式会社with
英語社名：with, Inc.
代表者：代表取締役CEO　五十嵐 昭人（いがらし あきと）
本社所在地：東京都渋谷区恵比寿1-19-19恵比寿ビジネスタワー17F
運営開始日：2023年3月1日（株式会社エニトグループから会社分割により事業を承継した日）
事業内容：マッチングアプリ 「with」の運営
株主：株式会社エニトグループ（100％）
URL： https://with.is/welcome
【Omiai概要】
■恋愛結婚を叶えるマッチングアプリ「Omiai」とは
婚姻率低下や少子化といった社会課題を背景に、2012年2月にサービス提供を開始した恋愛結婚を叶える婚活マッチングアプリです。 主に20代・30代の結婚を見据えた真面目な出会いの場としてご利用いただいています。また、一般社団法人恋愛・結婚マッチングアプリ協会に参画し、業界の健全な発展にも取り組んでいます。

■Omiai会社概要
社名：株式会社Omiai
英語社名：Omiai, Inc.
代表者：代表取締役CEO　今井 良樹（いまい よしき）
本社所在地：東京都渋谷区恵比寿1-19-19恵比寿ビジネスタワー17F
運営開始日：2023年3月1日（株式会社ネットマーケティングから会社分割により事業を承継した日）
事業内容：マッチングアプリ 「Omiai」の運営
株主：株式会社エニトグループ（100％）
URL：https://fb.omiai-jp.com/