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WBGT(暑さ指数)測定器の導入で知る、熱中症対策の正しいタイミング

提供:品川区社会貢献認定製品事業 制作:品川経済新聞

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「熱中症対策」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか? こまめな水分補給、外出時に日傘や帽子を着用、自宅でエアコンを使う etc.

熱中症は、天候はもちろん、気温や温度、作業や運動の内容、個人の身体条件など、さまざまな要素の組み合わせによって引き起こされます。そのため、特に多くの人々が集まる環境下での熱中症対策は、個人の判断や対策に頼るしかありません。

そこで近年は、熱中症対策の基準として「WBGT(湿球黒球温度)」が注目されるようになりました。品川区に東京営業所を構える鶴賀電機株式会社では、WBGTをもとに「暑さ指数」を示す「暑さ指数測定器」の開発・販売を行っています。

夏場の大規模なスポーツ大会などでは、今後も熱中症対策への注目が高まっていくでしょう。そこで今回は、鶴賀電機の営業部の担当者に「暑さ指数測定器」開発の背景や熱中症対策について話を聞いてみました。

気温だけではわからない!「WBGT」で熱中症のリスクを知る

「大井どんたく夏祭り2019」で設置されたWBGT測定機

私たちが日常生活で知る「気温」は、地面から1.5メートルの日陰で測った温度です。これは天気予報で見聞きできるわかりやすい情報ですが、実際に外を歩くときは炎天下だったりアスファルト上だったりしますから、実際の体感温度と情報としての気温は異なります。私たちの体感温度は、気温だけでなく、湿度や気流、太陽光の照り返し、輻射熱など複数の要素に影響される上、その時の体調によっても常に変化するからです。

熱中症対策において重要視される指標は、「気温」「湿度」「日射」「風」の4要素を基準に測定する「WBGT(湿球黒球温度)」です。WBGTは「暑さ指数」とも呼ばれ、その単位は℃。測定器の左右に付いたシェルターと黒球によって上記の4要素を測定し、WBGTを算出します。

WBGTは「危険(WBGT31℃以上)」「厳重警戒(WBGT28~31℃)」「警戒(WBGT25~28℃)」「注意(WBGT21~25℃)」の4段階。それぞれのステージで注意すべき活動量の目安を知ることで、作業の運動量から熱中症への危険度を確認することができます。

WBGTによって可視化される「暑さ指数」

「大井町どんたく夏祭り」に訪れた濱野健品川区長

従来市販されていた小型、携帯型のWBGT測定器は、JIS規格の直径15センチの銅製黒球の代わりに小型のアクリル製の黒球を用いており、黒球温度計測に関して正確さに欠ける点が問題視されていました。また、数値が表示されるパネルも小さく、複数人が同時に確認することが難しい形状だったのです。

しかし、鶴賀電機の「暑さ指数測定器」の黒球サイズはJIS規格に準拠しており、小型測定器に比べて、より正確な暑さ指数を測定することができます。また、パネル部分も大きく複数人で確認できるため、公共施設での使用にも適しています。

「暑さ指数測定器では、『測る』だけでなく、『知らせる』『記録する』『制御する』の4つの視点から熱中症対策支援ができるんです」と説明してくれたのは、営業本部長の岩城哲男さん。鶴賀電機のWBGT測定器には、以下のような機能が備わっています。

●熱中症危険度が高くなると自動的に、現在の暑さ指数を責任者へメール送信する
●測定データを自動的に保存し、万が一熱中症が発生した際、事後でも正確な環境状況を確認。
●WBGTの値を参照し、換気ファンをインバータ制御することで室温を維持・制御する

このほか、使用者のニーズに合わせた使い方ができるため、学校や工事現場など、さまざまな場面において熱中症対策に役立てることができます。

「測る」と「視える」で未来に貢献する

鶴賀電機株式会社の「暑さ指数測定器」は、中学校にも設置されている

「暑い夏でも熱中症にならないためにはどうすればよいのか。これは簡単です。しっかりと休息をとる。これだけです。でも、仕事や体育の授業など、屋外で激しい運動を続けていると、それがなかなかできません。なぜなら、現場監督や先生たちは、“暑い”という感覚的な判断基準だけでは、休息の指示が出しづらいからなんです」

環境や個人によって異なる「暑い」という感覚を「暑さ指数」で可視化することによって、集団を指揮する立場の人々が休息や水分補給を促しやすくなると、岩城さんは言います。

「WBGTが31℃以上だと危険という基準ですが、31℃だと分かってから対策をするのでは遅い。我々が目指しているのは、『31℃になる前に、個人が自分に適した対策を済ませている』状態なのです。暑さ指数測定器の導入でWBGTがより身近に定着すれば、個人の意識を変えたり、熱中症対策の知識を普及したりすることになるでしょう。暑さ指数測定器が、何よりの熱中症対策になる『正しい知識を得る』ことに繋がっていくことを願っています」

「今年の夏、ビーチバレーとホッケーの会場が品川区内に登場します。おそらく、多くの人々が観戦に訪れ、多くの区民がボランティアに参加するでしょう。だからこそ、熱中症対策はしっかりとしなければなりまん。品川区にとっても品川区民にとっても良い大会になるよう、暑さ指数測定器が熱中症対策に貢献できたらと思います」

これまで、品川区立冨士見台中学校と品川区立鈴ヶ森中学校に、「暑さ指数測定器」が導入されました。WBGTが身近になり、熱中症対策に関する正しい知識が広まれば、夏の不幸な事件・事故を減らしていくことになるでしょう。

品川区社会貢献認定製品事業とは

品川区は、2018(平成30)年度から中小企業の優れた自社技術・製品・サービスで社会貢献に寄与し、指定のテーマに該当するものを「社会貢献認定製品」として認定しています。認定製品は、品川区への試作・導入などの積極的な販路拡大支援を受けることができます。

2019年度は9社9製品が認定されました。

鶴賀電機株式会社

大阪本社・工場
〒558-0041 大阪市住吉区南住吉1-3-23

東京営業所
〒141-0022 東京都品川区東五反田5-25-16 HF五反田ビル7F

執筆:黒崎ひとみ

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