提供:WeWork|取材・文:飯田 匠|編集:品川経済新聞編集部
働き方改革やコロナ禍によって今、従来のオフィス環境は大きな転換期を迎えています。リモートワークを推進する大企業がサテライトオフィスを設けたり、少人数のベンチャー企業が事務所を解約してコワーキングスペースやシェアオフィスに移ったりと、新しい「仕事場」様式が進み始めているようです。
そんななか、ITベンチャーの街・五反田の一画に「WeWork(ウィーワーク) TK 池田山」(品川区東五反田5)がオープンしました。従来とは異なるオフィスのあり方を提案する先進的なワークスペースは現在、無料トライアルを実施しています。はたしてどんな「場」なのでしょうか。現地からリポートします。
JR山手線・都営浅草線・東急池上線が乗り入れる五反田駅。五反田周辺は数年前からITベンチャーが増え、2018年7月に街の発展とともに豊かな未来をつくる一般社団法人「五反田バレー」が設立されました。2020年2月に放送された人気番組「出没!アド街ック天国 五反田」(テレビ東京)では、各企業による多彩なアイデアが五反田から発信されている点が注目され、五反田バレーが1位に輝いています。
そんな注目の街・五反田に誕生した「WeWork TK 池田山」は、JR五反田駅東口・都営浅草線五反田駅から徒歩約3分、JR山手線沿いの花房山通りを目黒方面に向かった池田山エリアにあります。ビル隣のカフェバー「EARTH CAFE」が目印です。
提供:WeWork TK 池田山
エントランスからエレベーターで2階に上がり、受付へ。今回は、「WeWork TK 池田山」のコミュニティ運営を担当するスタッフにご案内いただきました。
「WeWork」は、米国発の会員登録制のフレキシブルオフィス。「To Create a world where people work to make a life, not just a living.(ただ生きるためではなく、人生を満たすために働く世界を創造する)」をミッションに掲げています。
現在、世界38カ国150都市に840以上の拠点があり、会員数は60万人超。日本には、東京や大阪など国内6都市36拠点を構え、2万2000人以上が利用しています。(2020年6月時点)
「WeWork」の特徴は、仕事に必要な環境が整ったオフィスを1カ月単位で借りられること。「急いでオフィスを借りたい」「自宅に近い場所でリモートワークをしたい」「他社との共同プロジェクトで使える個室がほしい」「ビジネスパートナーとの出会いを求めている」等々、さまざまな要望に対応しています。
すべての拠点にコミュニティチームが常駐し、会員同士のコミュニケーションのハブのような役割を担っているのも魅力の一つ。個人から数百人規模の企業まで、様々な知見を持つ会員が集まるため、コミュニティ内で新たなビジネスチャンスが生まれることもあるそうです。
「WeWork TK 池田山」は、品川区初の拠点として2020年2月にオープンしました。
五反田の魅力、それは利便性の高さです。新宿や渋谷など主要エリアへのアクセスの良さはもちろん、新幹線の停車駅・品川駅までJR山手線でわずか2駅。さらに、都営浅草線・京急線を利用すれば、直通で羽田空港や成田空港に移動できます。
また、近年における街の発展も大きな魅力です。2020年春には、駅直結の「アトレ五反田2」と「東急五反田スクエア」が開業。ビジネスパーソン向けのOA機器を取りそろえた「ドン・キホーテ 五反田東口店」がオープンするなど、便利な商業施設がそろっています。
さらに、五反田駅周辺は飲食店が充実しており、ランチや会食などシチュエーションに合わせてお店を選ぶことができます。チェーン店はもちろん、地元で人気の店が続々とテークアウトに対応しているので、食事がワンパターンになることもありません。
「WeWork TK 池田山は、個人事業主からスタートアップ、大企業まで、さまざまな業種の方にご利用いただいています。五反田という土地柄、もちろんIT業界からの注目度は高いのですが、製造業界や金融業界の会員さまもいらっしゃいます。最近は新型コロナウイルス感染症の影響で、大企業が自社オフィスのあり方を見直し、本社縮小移転やサテライトオフィスとして検討いただくケースも増えています」(コミュニティスタッフ)
提供:WeWork TK 池田山
「WeWork TK 池田山」は2・3階の2フロアに分かれています。スペース全体の席数は460席。どの席にも電源を完備し、シームレスにインターネットに接続できる環境が整っています。
2階には、受付やフリーアドレス席、ドリンクカウンターを含む「コミュニティラウンジ」を配置。オフィスエリアには、各企業が入居するオフィスルームや会議室、個人作業用の防音スペース、マザーズルームがあります。
3階は、食事も出来る休憩室や会議室のほか、100人規模のオフィスルームも。企業規模に合わせた設備を整えています。
コミュニティエリアは、すべての会員が利用できる共用エリアです。雑談を交えながら作業や打ち合わせをしたり、イベントに参加したりすることができます。
提供:WeWork TK 池田山
さまざまな都市で展開しているWeWorkのフロアは、その立地や地域色、そしてカルチャーに合わせた空間デザインを施しています。
「五反田はストリートフード店や居酒屋のイメージが強いので、『居酒屋文化』をテーマにしました。たとえば、コミュニティチームが常駐する受付カウンターは、ビール瓶のケースを積み重ねたデザインになっています。レモンサワーを模したアートやラーメンのネオンなども、五反田らしさですね」(コミュニティスタッフ)
提供:WeWork TK 池田山
フリーアドレス席は、会員なら誰でも利用可能です。同フロアには、共用のプリンターやシュレッダーを用意しています。
コミュニティエリアでは平常時、週3回ペースでイベントを開催しています。会員同士のミートアップはもちろん、過去には「大人のDIY教室」やWeWork会員を講師に迎えたフィットネス講座など、ユニークな試みを展開しています。
コロナ禍の現在は対面イベントを控えていますが、他拠点を結んだ合同のオンラインイベントを月2回開催。他拠点主催のイベントも含めると、ほぼ毎日イベントが行われています。普段顔を合わせる機会のない企業同士が、自社の事業を紹介したり歓談したりと、気軽に交流する場として機能しています。
ドリンクコーナーでは、コーヒーやお茶(平日9時~18時)などはもちろん、生ビール2種類が飲み放題(新型コロナウイルスの影響でビールは平日16時~19時のみ)。このほか、軽食を電子決済で購入できます。
ドリンクカウンターには、スタッフや会員おすすめの店を紹介し合う近隣フードマップやノートがありました。様々な入居者がいる中で、こういった実用的な情報がすぐ入手できるのは、コワーキングスペースならではです。
ノートには、近隣の飲食店の感想や口コミ、おすすめポイントが付箋で貼られていました。このノートをきっかけに、会員同士で誘い合ってランチの時間を楽しむこともできそうです。
続いて、個人事業主や法人が契約できる個室をチェックしてみましょう。WeWorkでは、1~9人での利用を想定した小規模なプライベートオフィスルームを用意。企業は部屋単位でスペースを借りることができます。
五反田エリアには珍しい、100人以上で作業できるオフィススペースも。大きなプロジェクトなどで、自社の別室として、あるいは複数の企業で共同プロジェクト用の部屋としての利用を想定しています。奥には専用のミーティングルームも併設。共通のWi-Fiを利用できるほか、希望があれば自社専用のWi-Fiやサーバールーム内に専用のラックスペースを借りることもできます。
一般的に、オフィス用途で物件を借りる場合、通常の賃貸借契約であれば3~10年の契約の縛りが発生するものです。対して、WeWorkは最短1カ月から利用可能。1人から数百人規模まで、必要なタイミングで人数分の利用契約が、数日内に完了します。長期的な予測のつかない状況であっても、オフィスの管理リスクを軽減できるでしょう。
提供:WeWork TK 池田山
こちらは、個人作業用の電話ブース。オンライン会議や集中して作業をしたいとき、予約なしで利用できます。
ホワイトボードやモニターを備えた予約制の会議室。2階と3階にそれぞれ設けられています。
「WeWork TK 池田山」は、お子さま連れの利用もOK。必要があれば小中学生のお子さん同伴で作業することができます。また、小さなお子さんの授乳やおむつ交換には、マザーズルームを利用しましょう。
現在、「WeWork TK 池田山」をはじめとする WeWork 各拠点では、新型コロナウイルス感染症の拡大リスクを減らすため、さまざまな対策を講じています。
各拠点のフロアでは3つの対策を実施中。テーブルの着席位置を含めたレイアウトの変更、頻繁な消毒、注意喚起の標識の設置によって、感染予防に努めています。
さらに、コロナ禍による新たな働き方の到来を意識し、国内6都市30拠点以上の施設を自由に使える新プラン「We Passport」が7月1日にスタートしました。
自社オフィスの稼働率が下がった企業やサテライトオフィス制度を導入検討している法人、テレワークで利用したい個人など、WeWorkは、さまざまなニーズに応えていきます。
実際に現地で利用してみたい方には、今回ご紹介した「WeWork TK 池田山」と「WeWork 新橋」の無料トライアルサービスを用意しています。
便利な五反田エリアを楽しみつつ、快適なオフィス環境で仕事に取り組める「WeWork TK 池田山」。この機会にぜひ一度、体験してみてはいかがでしょうか。