提供:きになる嫁デラックス 制作:品川経済新聞編集部
東急池上線五反田駅近くのリバーライトビル(通称・五反田ヒルズ)にある居酒屋「五反田の嫁的小料理 きになる嫁デラックス」(品川区西五反田1、TEL 050-3708-0904)が6月13日、オープン1周年を迎える。同店では1周年の感謝を込めて、さまざまなサービスを企画している。
「きになる嫁デラックス」があるリバーライトビルは、五反田駅から徒歩3分。築30年、7階建ての鉄筋コンクリート造りで、3階~7階はビジネスホテル「ホテルロイヤルオーク五反田」が営業している。その下層階、地下1階~地上2階は、スナックや小料理店を中心に40店舗以上の店が軒を連ねる。
ディープな雰囲気満点! 夜の五反田ヒルズ入り口
サラリーマンや経営者など数多くの客でにぎわう同ビル。その不思議な空間や独特の雰囲気が一部常連客の間で話題になり、いつしか「五反田ヒルズ」の愛称で親しまれるようになった。2016年10月には、同ビルの電光掲示板に「五反田ヒルズ」の文字が流れ始め、飲食街公認の名所となっている。
客との間に壁をつくらない、自然体な接客が魅力の一つ
店を切り盛りするのは、総料理長ならぬ“総嫁長”の平野アミさん。2年ほど前までは、クラフトビアバー「五反田タップルーム」(西五反田2)のおかみとしておばんざいを提供していた経歴を持つ。
店名は、友人で料理店「男の小料理 きになるき」(渋谷区)店主の正田雄為さんから屋号の一部をもらい、みんなの嫁的存在でありたいという意味合いを込めたそうだ。
外装はガラス張りで、外から店内が見渡せる開放的な造りになっている。内装は温かみのある木材を基調とし、鍋やおわんを並べ、家庭的な雰囲気を醸し出す。
店舗面積は6坪、カウンター10席、アリーナ席(カウンター席が埋まっている際に、追加で設置する席)8席。あまりにお客さんがあふれる日も出てきたため、2割引きでメニューを楽しめる立ち飲みスペースも増設した。
人と人の和をつなぐことを意識した店作りをする同店。客同士で話しているうちに、仕事や出会いに結び付くことも多いという。
「うちはお客さんと一緒にお店を作っているんです。料理やお酒の提供で手がいっぱいのとき、お客さんは自分で酒を注いだり、料理を運んだりして手伝ってくれますから」と平野さんは笑う。
忙しい時間帯になると、客席で飲んでいた常連さんが突然チーママとして働き始めることもあるのだとか。
店内にはメニュー表はない。苦手な食べ物や予算などを聞き、一人一人に合わせ料理を提供していくスタイルだ。おいしさだけでなくお客さんの健康にも気を配り、日替わりのおばんざい12種類と汁物2種類でおもてなしをしている。
カウンターには、肉や魚、野菜など、豊富な食材を使ったおばんざいが並ぶ
看板メニューは、ギョーザの餡(あん)を油揚げで包んで焼いた「はさみ焼き」と、中華料理店「東京酒樓」(西五反田1)のさんしょうを使った「麻婆(マーボー)豆腐」。目黒川を挟んだ向かいの鶏肉専門店「信濃屋」(西五反田1)で新鮮な鶏肉を仕入れたり、「餃子とビール屋」(品川区南大井4)と業務提携してギョーザを提供したり、食品メーカーで働く常連客から食材を仕入れて調理したりと、平野さんは地元や人の縁を何よりも大切にしている。
中華料理店「東京酒樓」のさんしょうを使った「麻婆豆腐」
ギョーザの餡を油揚げで包み焼き上げた「はさみ焼き」
ドリンクは、平野さんの出身地である熊本県の米焼酎を中心に、岩川醸造(鹿児島県)の芋焼酎「鬼嫁」や無農薬栽培のレモンを使った「レモンサワー」などを用意。ビールやハイボールなど飲み放題のメニューもあり、予算に合わせてお酒の相談にも乗ってくれる。
平野さんが日本酒を目の前で注ぐサービスが始まると、常連が合いの手を入れてくれることも
オープン1年で数えきれないお客さんが店の扉を開け、次々と顔なじみになっている。常連さんを中心に定期開催する「利き酒会」は、同店一の人気イベントになったようだ。また、満卓になると全員から100円ずつ集め、平野さんを含むみんなで乾杯する「お満卓システム」など、数々のユニークな取り組みがお客さんを喜ばせている。
そんなお店だからこそ、店主の平野アミさんは1周年の感謝を込めて、お客さんたちにさまざまな恩返しをしたいという。以下、6月の営業日は毎日特典があるので、ぜひ「五反田の嫁」に会いに行ってみよう。
●ドリンク1杯目無料サービス
●「酒飲みプロ会員【※】」(1万円)を50人限定で募集
【※】チャージ料無料に加え、単品販売の日本酒・焼酎も飲み放題となる会員権。こちらはオープン当初、イス代(1万円)を提供してくれたパトロンへのリターンだったが、常連からの希望で今回の再募集が実現した。
「イスオーナー制度」の名簿(写真中央)
「楽しく元気にお酒が飲める場を意識しながら、この先もお客さんと一緒にお店を作っていきたいですね」と平野さん。「1軒目としておなかを満たすのも良し、2軒目として楽しく飲むのも良し。五反田ヒルズ内にはほかにもいろんなお店があるので、ぜひハシゴして楽しんでいってください」とほほ笑む。
営業時間は18時~。土曜・日曜不定休、要確認。
どこか懐かしさがありつつも、新鮮な雰囲気も感じられる同ビル。最後に品川経済新聞編集部がすすめる五反田のディープな夜を堪能できるスナック店を紹介しよう。以下、コメントは品川経済新聞編集長。
<1階>
●「スナック 明日葉(あしたば)」
「自称・平安生まれのママが切り盛りする正統派カラオケスナック。とにかくママのトークが最高です」
●「BOSS」
「五反田ヒルズでは珍しい、カラオケのないスナック。“ボス”の愛称で親しまれるママと、曜日交代制の美人チーママが切り盛りしています」
●「High Spirits Bar」
「イケメンの店主が運営するカラオケバー。ビールやカクテル、ウイスキー、ワインなどが600円から楽しめます」
<2階>
●「スナック らくがき」
「五反田ヒルズの定番カラオケスナック。元CAのママが経営しており、日替わりでお手製の料理をいただけます」
●「志みづ」
「落ち着いた雰囲気の中で、カラオケが楽しめる和風スナック。美人ママの旦那さんがカウンターに立つこともあります」