東五反田・目黒川近くの親水広場「品川区立 五反田ふれあい水辺広場」（品川区東五反田2）で7月6日、「東京サザンガーデン（東五反田二丁目第二地区市街地再開発事業）」の竣工式が行われた。

品川区で最も高い「パークタワーグランスカイ」）

　同事業は、2002年に都市再生緊急整備地域に指定された大崎駅周辺地域（約60ヘクタール）における第一種市街地開発事業の一つ。五反田駅から大崎駅までの東五反田地区（約29ヘクタール）は、「住みたい街、行ってみたい街、働きたい街」をコンセプトに街づくりがスタートした。

　「東京サザンガーデン」は、親水広場、高層業務棟「東五反田スクエア」、中層住宅棟「東五反田レジデンス」、超高層住宅棟「パークタワーグランスカイ」などで構成される。参加組合員は三井不動産と三井不動産レジデンシャル、設計監理は日本設計、施工は鹿島・奥村建設共同企業体。2007年に着工し、昨年高層業務棟と中層住宅棟が竣工、6月に超高層住宅棟と親水広場が竣工した。

　「パークタワーグランスカイ」は地上44階・地下2階、高さ約152メートルのタワーマンション。現時点で品川区最高層となる。敷地面積は6,280平方メートル。1階には、スーパーマーケット「デリド」とベーカリー「メゾンカイザー」、2階には認証保育施設「ポピンズナーサリースクール」が入る。住宅戸数は736戸。「東五反田スクエア」は地上16階・地下2階、「東五反田レジデンス」は地上5階建て。

　大崎・五反田地区はかつて企業の生産拠点が集積していたが、「工場の移転により土地の低・未利用化が進展」「道路など都市基盤整備が遅延」「夜間人口が昼間人口の3分の1と、定住人口の減少」などの課題が顕在化。1982（昭和57）年に「東京都長期計画」によって大崎地区が副都心に指定され、三井不動産グループが街づくりへ参画した。東五反田地区は2014年ごろに、昼間人口＝約1万4,000人、夜間人口＝約7,000人の増加を見込んでいる。

　東五反田二丁目第二地区市街地再開発組合の渡邊佳英理事長は「東京サザンガーデンが『心安らぐ潤いに満ちた緑豊かな街』として末長く親しまれ、東五反田地区がますます魅力的な街として発展することを祈念する」と期待を込める。