東京都中央卸売市場食肉市場(港区港南2)は10月16日・17日、国内産牛・豚肉を試食できる「東京食肉市場まつり」を開催する。
今年で29回目を迎える同イベントは、年に一度だけ市場を開放して行う「肉のフェスティバル」。昨年の来場者数は約2万9,000人で、国内産の最高牛や豚肉を無料で試食できるコーナーなどが人気を呼んでいる。
毎年「推奨銘柄牛」を設定しており、今年は「常陸牛」。茨城県の厳選された農家が約30カ月かけて育てた黒毛和種(和牛)の中から、食肉取引規格(枝肉格付)でA・B以上に格付されたものだけを「常陸牛」と呼び、全国でもトップクラスに肉質を誇るという。
無料試食コーナーは両日とも10時~、13時~。「常陸牛」のしゃぶしゃぶを160キロ用意するほか、銘柄豚のトンカツ・焼肉を3,000人分、モツ煮込み5,000人分を大判振る舞いする。このほか、「常陸牛」や国内産牛豚肉と食肉加工品の販売、「茨城県物産販売コーナー」、ステージイベント、グルメレポーターの菊田あや子さんによる講演会なども。
4月に発生が確認されて以来、宮崎県で感染が拡大した口蹄疫(こうていえき)については、「特に影響はない」と東京食肉市場まつり実行委員会事務局の井戸秀寿さん。「口蹄疫は8月に終息しており、食肉市場としても影響はなかった。『常陸牛』はきめ細かく柔らかくて風味豊か。イベントでは、『食べる』『買う』『楽しむ』『学ぶ』を総合的に満喫していただきたい。国内産和牛の消費拡大を図っていければ」と話す。
開催時間は10時~16時(17日は15時まで)。