インターネットメディア事業などを行うザクラ(品川区大崎2)は11月26日、飲食店のドリンクがまとめ買いできるサイト「エアボトル」を開設した。
短時間での集客やソーシャルメディアで情報を広げるなどの特徴を持つフラッシュマーケティングを取り入れた同サービス。飲食店のビールや酎ハイ、ハイボールなどをまとめ買いをし、エアボトルとして携帯やパソコンに「バーチャルキープ」することができる。サイト内でドリンクを購入後、携帯電話で表示するか印刷して使用する。
現在参加している店舗は五反田を中心とした飲食店7店舗。「いもたろう」(品川区東五反田)の酎ハイ・サワー(10杯5,250円)が3,675円、「美味しい酒肴と蕎麦 マノア」(西五反田2)の「ハートランドビール中ジョッキ」(10杯5,250円)が3,600円など、各店舗が割引き率30%前後で行う通常販売のほか、期間限定で「本日の特売品」なども用意する。
「いわゆるグルーポン系のサービスとは切り口が違う」と鈴木研二社長。「クーポン共同サイトの場合、一度きりの利用で終わってしまいがち。『エアボトル』はドリンク回数券なので、高い確率でリピートさせることが可能だし、飲食店が損をすることもない」と自信をみせる。
このほか、SNS機能を備え、サイト内で飲食店と利用客、利用客同士のコミュニケーションが可能。購入したエアボトルを友人にプレゼントできる機能や、友人が持つエアボトルの「おねだり」機能も。ツイッター上でのやり取りも可能で、現在「おねだり」や「プレゼント」する場合はダイレクトメッセージのみだが、近日中に「mention」上でのやり取りが可能になるという。
鈴木社長は「これまで、ネット上で『ちょっとしたギフト』というのがなかった。『エアボトル』のプレゼントやおねだり機能を使ってコミュニケーションの手段として気軽にご利用いただきたい。リピーターにつながるサービスなので、クーポン共同サイトの弱点を補う形でさまざまな提案ができれば。参加店舗については、大手チェーンなどを含めて1,000店舗を目指す」と話す。