ローソン(品川区大崎)は7月1日より、東日本大震災で被災した学生を支援する「夢を応援基金」で奨学生を募集する。
同社は4月14日に「夢を応援基金」を設立。奨学金返還の義務はなく、1人につき毎月3万円を給付する。期間は、学生が社会に出るまでの最長7年間。高校や大学、短期大学のほか、高等専門学校、高等専修学校、専門学校で、専門技術を学ぶことも支援するという。
対象エリアは、特に震災の被害が大きかった岩手県、宮城県、福島県。震災時、同エリアに居住していた高校、高等専門学校(1~3年)、高等専修学校に在学中の学生か、2012年に高校、高等専門学校、高等専修学校への入学を予定している学生が対象となる。募集人数は1000人。
応募は学校を通して行われ、募集人数を上回る場合は、同制度検討委員会が決めた選考基準に基づき選考を行う。運営資金は、ローソンの拠出金(4億円)、取引先からの寄付、利用客からの募金で賄う。
同社広報の樫山千尋さんは「ローソンの店舗は日頃からたくさんの若者のアルバイトに支えられている。震災から復興するためには、若者たちの力が大切。震災で夢を諦めてほしくない。『夢みる力は、絶対日本の力になる』と信じて、一人でも多くの生徒さんにこの基金を利用していただきたい」と話す。
募集期間は7月31日まで。