武蔵小山エリアで10月28日~30日、「ムサコフェス」が行われる。
同エリアにある7つの商店街が一体となって行われる初のイベント。これまでは、各商店街が秋ごろにイベントを開催していたが、武蔵小山一番通り商栄会の中村副理事が中心となって呼び掛け、年中行事として行うことが決まったという。
参加商店街は、武蔵小山商店街振興組合、武蔵小山西口商店街振興組合、小山26号線通り振興会、武蔵小山一番通り商栄会、後地商店連合会(親友会、京栄会、富士見通り睦会)。
イベントに合わせ、マスコットキャラクター「たけ丸」を作った。「竹林がなくなり、すっかり商業施設&住宅地となったムサコに、ニョキッと現れたタケノコサムライ」という設定。東京造形大学の山際康之教授の企画・責任の下、同大生の藤平華奈さんがデザインした。好きな食べ物はワカメ、油揚げ。
江戸時代に、薩摩藩が琉球を通して明(中国)から孟宗竹(もうそうちく)を輸入。薩摩藩が、品川の下屋敷に孟宗竹を植えており、これに目を付けた廻船(かいせん)問屋の山路次郎兵衛勝孝さんが、地元の農家のために譲り受けたのがタケノコ農業の始まりだったという。明治時代から戦前まで、武蔵小山周辺はタケノコ農業の最盛期だった。
武蔵小山駅前にはタケノコをイメージした通気孔、パルム商店街事務局入口には金色のタケノコのオブジェがあるなど、すでに「タケノコ=武蔵小山」を連想させるものが存在している。
当日は、「たけ丸」の携帯ストラップを1000人に進呈するほか、品川区の商品券が当たるクイズも予定。各商店街では、映画上映会、落語、被災地の物産展なども開催する。
武蔵小山一番通り商栄会の狩野(かの)裕商業部長は「皆が一つになって同じ方向に向かい協力し合うことが大切。形や時期は変わるかわもしれないが、たけ丸を中心に今後もさまざまなイベントを企画していきたい」と話す。