JR目黒駅東口近くの複合施設「RE-KNOW(リノ) 目黒」(品川区上大崎3)が10月31日、プロジェクト終了により閉館する。
2006年11月、築24年のビルをよみがえらせるプロジェクトとしてオープン。目黒駅前の再開発がスタートするまでの4年間期間限定として、アールインベストアンドデザイン(千代田区)が企画・開発・テナント誘致を行った。
地下1階・地上10階建て、敷地面積は約562.71平方メートルの同施設。コンセプトは「バランス」で、「カルチャー、ヒーリング、クリエーション」をキーワードに、居酒屋、インターネットカフェ、ヨガスタジオなどが入居した。
2009年ごろから同社に代わり、不動産セレクトショップサイト「R-STORE」を展開するアールストア(港区)が運営。再開発の遅れから当初の予定より1年延長したが、今年3月の東日本大震災を受けて、ビルの老朽化を懸念したオーナーが閉館を決めたという。
アールストアの浅井佳社長は「オーナーにとっても、さら地を駐車場などにして活用するよりは収益があり、会社としても収支上プラスとなったので、成功に終わったといえる。そうした意味で、今後の再開発までの物件有効活用のあり方として、一つのモデルケースになったのでは」と話す。今後については、「まだ構想段階だが、2500平方メートルの元学校をオフィスにする話もある」とも。
同施設の取り壊し時期は未定。