大井で5月20日、「第3回 スポーツGOMI拾いin大井」が開催された。主催は大井サンピア商店街振興組合、大井銀座商店街振興組合、大井光学通り商店街。
「スポーツGOMI拾い」は、制限時間内にルールに従ってごみを拾い、ごみの内容と量によって得たポイントで勝敗を決めるスポーツ感覚のごみ拾い。「日本スポーツGOMI拾い連盟」(渋谷区)がルールを統一し、自治体や企業などのグループが同連盟に申し込む形で大会が開かれる。
NPOまちづくり大井事務局長の加藤雅之さんは「偶然『スポーツGOMI拾い』の活動を知って、面白い取り組みだと思った。立会小学校のスポーツフェスタで試しに行ってみたところ、『ごみ拾いを楽しいと思ったのは初めて』などと好評で、大井で毎年開催することを決めた」と話す。
大会は2部構成で、午前は「スポーツ鬼ごっこ体験会」を開催。加藤さんは「今年の秋には、大井でスポーツ鬼ごっこの全国大会を行う予定。毎年大会を開き、『野球といったら甲子園』のような、スポーツ鬼ごっこの中心的な地域になれたら」と意気込む。この日は、古関美保さん(ゴルフ)や田中姿子さん(バレーボール)など、アスリートが講師を務めるスポーツ教室も開かれた。
午後は「スポーツGOMI拾い」。5人1組の95チームが参加し、主催の3商店街のエリアで「スポーツマンシップにのっとり」集塵。1時間の制限時間で、拾ったごみの「質と量」を競い合った。
優勝したのは「大井町再開発西地区Aチーム」。1個7ポイントのペットボトルキャップを1000個集めるなどして、8610ポイントを獲得し、2位チームの2199ポイントを大きく引き離してトップを飾った。「毎日仕事で来ている街をきれいにできてうれしい。大井に貢献できたと思う」とリーダーの一二三(ひふみ)敦さん。
加藤さんは「『スポーツGOMI拾い』のいい点は、ゲーム感覚で楽しく清掃ができるところ。『街の美化運動』などと言われると、どうしても構えてしまう人もいると思う。スポーツとして気軽な気持ちでごみを拾って、自分たちの街に愛着を持ってもらえれば」と地元への思いを語る。