高輪の老舗ホテル「京品ホテル」廃業-137年の歴史に幕を下ろす

品川駅高輪口正面に立地していた京品ホテル。

品川駅高輪口正面に立地していた京品ホテル。

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 高輪の老舗宿泊施設「京品ホテル」(港区高輪4、TEL 03-3449-5711)が10月20日で廃業し、137年に及ぶ長い歴史に幕を閉じた。

 同ホテルは、1871年に旅館として開業。1930年、品川駅高輪口正面に現在のホテルを建築し、4階建てで総客室数は52室。宴会場、会議室、レストラン、居酒屋コーナーを完備。夏にはビアガーデンも行っていた。経営は京品実業(同)。

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 廃業は2年半前から検討しており、今年の5月に同社の小林誠社長が10月20日の廃業と全員の解雇を告げた。廃業の理由は、建物が新しい耐震基準に耐えられないのと、高輪の都市計画区画に入ったこと。

 小林さんは「京品ホテルは、元々個人事業ではじめた旅館。後継者もおらず建て直しは困難と考え、今回廃業を決意した。従業員には退職金を40%アップし、その90%以上は再就職先が決まっている。品川の方々、利用者の方には長い間お世話になりました」と話す。

 売却先は、経営破たんした米証券大手リーマン・ブラザーズの日本法人子会社のサンライズファイナンス(2008年9月、民事再生法の適用を申請)。同ホテルの跡地利用については未公表。