五反田駅東口にある有楽街の一角に4月、鉄板焼き「蘭麻(らんま)」(品川区東五反田1、TEL 03-5421-2941)がオープンした。
店主は沼野光夫さん。高校卒業後に自衛隊に入隊。その後、料理が好きだったことから飲食の道へ進んだ。鉄板焼きとの出合いは、キリンビールがドイツで手掛けていた和食レストランだったという。
「お客さまの目の前で調理するので、反応がダイレクトに伝わる。十人十色、好みが違うので、味付けを変えていくのが面白い」と鉄板焼きの魅力を語る。帰国後は、大手銀行の接待クラブのレストラン、ホテル2軒を経て独立。同店は麻布、町田に続く3店舗目。
五反田への出店について、沼野さんは「島津山や池田山など、格式のある土地柄。さまざまな店がひしめいているので、挑戦してみようと思った」と話す。カジュアルな場面でも利用してもらえるよう、本店より2割ほど安くした価格帯に設定。メニュー内容は本店とほとんど同じだという。客単価は5,000円前後。
食材は、A5ランクの黒毛和牛や旬の魚介類などを使用。素材を「一番おいしい状態」で提供できるよう、肉は温度管理を徹底し、その肉に合った熟成期間を常に確認。魚介類は水槽で生きた状態で管理し、オーダーが入ってから調理する。
ランチは、煮込み肉とスライスステーキを載せた「らんま丼」(1,050円)、黒毛和牛ハンバーグステーキ(1,365円、限定6食)、フォアグラ丼(1,575円、限定5食)、黒毛和牛中落ちステーキ(1,575円、限定15食)を提供。全て、スープ、サラダ、ご飯(丼の場合はみそ汁)が付く。
ディナーは、「紫」(3,150円)、「鈴」(5,250円)、「胡蝶」(7,350円)の3コースを用意。いずれも、先付け、サラダ、焼き野菜、黒毛和牛、ご飯セット、デザート付き。そのほか、「伊勢エビ」(3,570円)、「アワビのステーキ」(3,780円)、「本日の鮮魚」(1,890円)などの単品料理も。ドリンクはワインを中心に、白・赤ワイン(以上、グラス=735円~)をそろえるほか、生ビール(682円)、芋焼酎「蘭麻」(525円)、「千寿」(1合=945円)などを提供する。
今後について、沼野さんは「まだ波はあるが、予約数やリピーターは着実に増えている。こつこつと地道に続け、地元から『あそこはおいしいよ』と喜んでもらえる店にしていきたい」とほほ笑む。
営業時間はランチ=11時30分~14時30分、ディナー=18時~22時。