JR東日本は9月3日、山手線車内でスマートフォン向けの情報を配信する実験「山手線トレインネット」を開始した。
同社フロンティアサービス研究所が設計・試作した「車両内でのパーソナルな情報システム『infoPC』」を搭載。該当列車に乗車中のスマホ利用客に向けて、現在位置や時刻に応じた運行情報や沿線情報などをリアルタイムで配信する。現在、山手線トレインネットは外回りで運行中の1編成全車両で実施。11月上旬からは、さらに1編成増える予定だ。
昨年秋にも試験が実施され、約3万3000人が利用。アンケートの結果、全体の約8割が「トレインネットが導入されたら利用したい」と回答したという。今回はその第2弾の実証試験で、インターネット接続やコンテンツの充実、画面デザインの改良を図った。
地域ニュースを扱う「みんなの経済新聞ネットワーク」の中で、山手線沿線近辺に位置する10媒体が、それぞれの「沿線ニュース」を配信。田町駅~目黒駅間では品川経済新聞の記事がトップページに流れる。
試験サービス提供車両は「試行中」のステッカーで確認できる。実験は2013年1月13日まで。