iPhoneやiPadなどの最新OS「iOS6」の配信が日本時間の9月20日2時から始まった。
今回のアップデートでは新マップ機能の提供や音声認識「Siri」の機能強化、フェイスブックとの連携、チケットやクーポンを1カ所にまとめられる新アプリ「Passbook」などが発表された。
中でも大きな注目を集めているのが新しいマップ機能だ。従来は「Google Maps」を提供していたが、今回のアップデートによってアップルは独自の地図をリリース。建物の3D表示や渋滞状況の表示といった高機能があるものの、日本版ではまだ利用できない。
さらに、Google Mapsに比べて地図の精度が低く、これがネットユーザーの間で大きな反響を呼んでいる。2ちゃんねるのまとめ系サイトでは、「iOS6のマップやべえええええええwwwwwww」といったタイトルの記事が公開され「これはあかん」「うわああああああああああああああああ;;」「この地図で移動するのはつらいな」「やばい、違いすぎる」など、マップ機能の劣化を嘆く声が飛び交っている。
品川経済新聞の記者がiOS6へのアップデートを実行し、品川駅を表示させたところ、駅や施設の位置などが正確に表示されない事態を確認。品川駅港南口のインターシティ周辺が広大な森になっていたり、エプソンアクアスタジアム(水族館)に象のマークがプロットされたりするなど、Google Mapsでは考えられない表記ミスが目立つ。
宮脇淳編集長は「マップのひどさを楽しむために、iOS 6にアップデートするのもまた一興では? 私は地図好き人間なので、iOS 5のままでしばらく様子を見守りたい」と慎重な構えを見せる。一方で、「地図をそれなりに拡大すると、飲食店名がたくさん出るようだ。たまたま表示されることになった店の関係者はうれしいかも」とも。
9月21日発売の「iPhone5」は出荷時からiOS6を搭載している。