JR大崎駅西口エリアで12月29日から、「コミケ割冬2012」が行われる。毎年8月と12月に東京ビッグサイトで行われる同人誌即売会「コミックマーケット」(通称コミケ)に「便乗」しようと、大崎駅西口商店会のマスコットキャラクター、大崎一番太郎が発案した。
一番太郎のマネジャーを務める犬山秋彦さんは、「大崎駅はコミケ会場であるビッグサイトへの乗換駅で、毎回多くの人が訪れる。しかし、普段はオフィス街なので、コミケが開催されるお盆と年末はほとんどの店が閉まり、スルーされている。そんな状況をもったいないと思い、まずは個人で始められることを実行することにした」と話す。
コミケ割の初開催は今夏。NAVERまとめに情報を掲載したところ、7万ビュー以上の閲覧があったという。
現段階では、同イベントはあくまで大崎一番太郎個人が発信するもので、街ぐるみの企画ではない。大々的に開催されていると思った一部のユーザーからは「せっかく途中下車したのに、参加店がどこなのかも全然分からない」といった苦情も寄せられた。「あまり安くない」「お酒より食事がしたい」などの意見が数多く寄せられ、「コミケ客が何を求められているのか、とても参考になった」と犬山さん。
2回目となる今回の参加店は、現在「めしや 秀月」(品川区西品川3、TEL 03-6417-4280)のみ。店長の紫季伊冬那(シキイトナ)さんと板長の神谷康人さんは、共に声優としても活動している。
コミケ期間中は「もも串」「ねぎま串」を各1本100円、「関東屋台風お好み焼き」を300円、「P.オニオン(豚と玉ネギの鉄板焼き)」を400円で提供する。期間は31日までの3日間、営業時間は15時~24時。
犬山さんは「コミケ割にあたり好意的な店や応援してくれる店は多かったが、年末は休業する店が多くてなかなか参加店が増えない状況だ。コミケ割参加店以外でも、期間中に営業している飲食店があれば、NAVERまとめやツイッターで紹介しようと思っている」と話す。
大崎一番太郎は、「1店舗しか参加しないところが崖っぷちギリギリの大崎っぽくて、逆にアリなんじゃない? コミケ割に参加しなかったことを後悔させてやる!」と、逆ギレ気味に意気込む。
参加店舗は、コミケ期間中も募集している。