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旧東海道を踏破した書評家2人が道中振り返る-北品川で出版記念企画

藤田さん(写真左)と杉江さん

藤田さん(写真左)と杉江さん

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 北品川商店街の総合案内所「品川宿交流館」(品川区北品川2)で8月2日、「『東海道でしょう!』出版記念トークイベント」が行われた。主催は幻冬舎(渋谷区)。

「東海道でしょう!」著者の藤田さん(右)とゲスト出演した銀色さん

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 「東海道でしょう!」(幻冬舎文庫)は、書評家の杉江松恋さんと藤田香織さんが、旧東海道492キロを徒歩で旅した道中記。日本橋(中央区)から三条大橋(京都市)までを全17回に分けて歩き、約1年半かかったという。

 出版の経緯について、同社編集本部第一編集局の石垣恵美さんは「飲み会の席で、『もしも今、お金と時間があったら何がしたいか』という藤田さんの質問に対して、杉江さんが『東海道を歩いてみたい』と答えたのがきっかけ。品川宿は日本橋を出発してから最初の宿場。歩き始めたころの思い出の地」と話す。

 当日は著者の杉江さんと藤田さんが登壇。写真をモニターに映しながら、各地での思い出話に話を咲かせた。「東海道からは少し外れてしまうが、蓬莱橋にも立ち寄った。本当につらくて、泣きながら橋を渡ったのを覚えている」と藤田さん。それに対し、「確かに泣いていたね。けど、橋の上で飲むカップ酒は本当においしかった」と杉江さん。

 イベント終盤には、2人の旅に途中から加わったという詩人の銀色夏生さんがゲスト出演。「とても貴重な体験になった。途中参加だったので、富士山を眺められなかったことが残念」と話した。

 「最初はどうなることかと思ったが、なんとか制覇できて良かった。過酷な旅を終えて自分に自信が持てるようになった」と藤田さん。杉江さんは「次はどこの街道を歩こうか? 京都から戻ってくるのもいいね」とトークを締めくくった。

 イベントに参加した50代の男性は「2人の掛け合いが面白く、とても有意義な時間を過ごせた。いつかは自分も東海道を歩いてみたい」と感想を残した。

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