大崎ウィズシティ(品川区大崎2)に4月18日、「六厘舎 大崎店」(TEL 03-6417-3566)がオープンした。店舗面積は約20坪、席数は26席。
大崎・百反通り沿いで2005年に営業を開始して以来、行列のできるつけ麺として有名な同店。2010年にはその行列が原因で本店は閉店したが、2012年4月からは土曜限定で営業を再開。さらに、今年3月には本店の休業と同時に、大崎ウィズシティへの新規出店を発表した。
出店の経緯について、広報担当の中島健史さんは「大崎ウィズシティのオーナーから『ぜひ出店してほしい』との誘いを受けていたが、本店から近い場所なので当初はお断りしようと思っていた。しかし、六厘舎のために設計したという店舗スペースを見てオーナーの熱意を感じ、出店することにした」と話す。本店休業の理由は「大崎ウィズシティへの出店で、心機一転してスタートを切ろうと考えたため」。
オープン当日の天気は雨。寒空の下、50人を超える行列ができたが、スープの発注ミスで系列店「舎鈴」のスープが届くトラブルが発生。六厘舎側はすぐに再手配し、並んでいた客に事情を説明した上で、つけ麺一杯無料券の配布などが行われた。
「不手際でお客さまをお待たせして申し訳なく思っている。今後一切このような事態が起こらないよう気を引き締めていく。より厳しい目でご指導いただきたい」(中島さん)。つけ麺の提供が大幅に遅れたものの行列が途絶えることはなく、待つ人々には温かい「舎鈴」のスープが振る舞われた。
つけ麺のスープが到着したのは、開店時刻を1時間過ぎたころ。待ち望んだつけ麺を食べ終えた人からは「今朝は9時から並んでいた。トラブルで少し心配したが、待ったかいがあった。本当においしかった」(30代男性)、「オープン当日だったのでどうしても食べたかった。たまたま時間が空いていて、並ぶことができてよかった」(50代男性)との声が寄せられた。近くを散歩していた70代の女性は「昼に食べようと10時すぎに来たら、行列ができていて驚いた。大崎在住なので近々食べに来たい」と話す。
「本店のオープンは2005年の4月18日。9年後の同じ日に、六厘舎発祥の地である大崎に新たな店を出せてうれしい」と中島さん。「店の入り口前が広い通路なので、お客さまの行列にも対応しやすい。ずっと行列でご迷惑をお掛けした地元・大崎のお客さまに戻ってきてもらいたい」とも。
営業時間は11時~22時30分。