品川駅港南口で9月1日、通信事業者のKDDI(千代田区)がスマホ用防災マニュアルの配布を行った。
「防災の日」に合わせたこの防災啓発活動は同社初の試みだという。品川駅を含む山手線各エリアで通勤時間帯の8時から、社員総勢115人が2万5000部のマニュアルを手配りした。
配布場所の中で最大枚数を用意した品川駅では、港南口に社員11人を配置。「au」のロゴが入ったオレンジ色のTシャツを着用した3人1組の体制で、8時45分までに計2500部を全て配り終えた。
16ページの冊子「防災マニュアル 保存版」は、今年3月に同社がユーチューブ上で公開した「震災時に知っておきたい携帯電話の10のこと」をベースに作成したもの。同冊子では、緊急地震速報の事前設定ほか、スマホやケータイを使った「災害用伝言板」や「災害時音声お届けサービス」などの活用方法を紹介している。
CSR・環境推進室長の鈴木裕子さんは「『防災の日』と声を掛けると多くの方が反応してくださり、防災意識の高さを感じた。特に女性は率先して受け取りに来てくれる方が多かった」と振り返る。「事前にスマホの活用法を知って登録しておけば、いざという時に役立つはず。通信事業者として、たくさんの方に呼び掛けをしていくことが大切だと考えている」とも。