JR東日本は11月30日、山手線新型車両「E235系」の営業運転を開始した。
新型車両のコンセプトは「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」。車体前面の窓を大きくとり、「人と人、人と社会をつなぐ情報の窓」を表現したという。従来の車両では車両側面にうぐいす色のラインだったが、新車両ではドア一面がうぐいす色になった。
車中には優先席を増設し、車いすやベビーカーを利用するためのフリースペースを確保。座席は腰掛け幅を1センチ拡大した。また、車内と車外間の情報ネットワークを強化するために、車両状態監視機能や地上設備状態監視機能を導入する。
車内広告は中づり広告とデジタルサイネージを併用。中づり広告を82カ所から26カ所に減らし、デジタルサイネージを8面から28面に拡大した。
同日15時過ぎ、JR大崎駅で出発式が行われ、車内外で多くの人がシャッターを切った。電車に乗りに来た高校生は「学校が終わって走って来た。出発時間に間に合って良かった。車内のデジタルサイネージが多くて驚いた」と話す。保育園児の息子と来た男性は「今日のために会社の休みをとった。息子もとても楽しみにしていたので、一緒に乗ることができてうれしい」とほほ笑む。
当面はE235系1編成(11両)が山手線を走る。