JA全農あおもりは11月22日、戸越銀座商店街に首都圏初の「アグリショップ東京店」(品川区平塚2、TEL 03-5749-2681)をオープンした。
JA全農あおもりは、戸越銀座商店街に首都圏初の「アグリショップ東京店」をオープンした。
同店は、青森県の農産物を中心に生鮮品や加工品などを販売するアンテナショップ。店舗面積は11坪。市場を通さないため、産地直送の生鮮品を通常のルートより早く仕入れて販売する。出店の狙いは農業の活性化。「農家も売り先を自分で確保する時代。都内にアンテナショップを作れば青森の農産物をアピールになる」(店長の石田降徳さん)。
12月中旬ごろまでは旬のネギとホウレンソウを販売する。主力商品は、青森県が日本一の生産量を誇るゴボウ、長イモ、ニンニク、リンゴなどの生鮮品。ニンニクは地域ブランドのJA田子町「たっこにんにく」(1個250円)を、リンゴは「サンふじ」「王林」「ジョナゴールド」(各1個100円)を販売するほか、天災などで傷がついたものを70円で提供する。
また、ニンニクの粉末を餌に混ぜて飼育した奥入瀬豚(おいらせぶた)の「奥入瀬ガーリックポークソーセージ」(350円)、リンゴの木で薫製にした「豚トロスモーク」(300グラム、650円)などの加工品もラインアップ。「スタミナ源たれチップス」(520円)、青森県産小麦粉ネバリゴシを使用したせんべい「新おやじ揚げ」(310円)、「林檎どらやき」(120円)などの菓子類も「人気商品」(同店)だという。
同店を初めて利用したという女性は「この場所に青森県のお店があることが珍しく興味深い。もう少し食材の種類が豊富だといい」と話している。同店スタッフの主婦は「家族が大好物」という「豚トロスモーク」を頻繁に買い求めるという。
石田さんは「近隣の利用客に大家族が少ないせいか、量が多くお買得な商品より小分けにした商品が良く売れる。今は売り方ひとつに試行錯誤している段階。青森県には都内の人が知らない食材がある。スーパーなどにはない商品をいろいろ試していただければ。今後は生産農家を呼んで、農作物を販売するなどのイベントを企画していく予定」と話す。
営業時間は10時~19時。第2水曜定休。