
ポップアップストア「THREE(スリー) キヨスク」(港区港南2、03-6717-6593)が3月20日、JR品川駅の新幹線北口改札内にオープンした。経営はACRO(アクロ、品川区西五反田2)。
「ディスティルド ジン」(中央)と「ディスティルド ノンアルコール ジン」(右)の試香
THREEは、自社で生産した国産精油を使ったスキンケア・メーキャップ用品、フレグランスなど、植物から抽出する精油を軸とした商品を展開するコスメブランド。同店は「摂(と)る香り」をコンセプトとする新製品シリーズ「センティッドアルケミー」の商品のみを取り扱い、「口から香りを摂取する」飲食物などを販売する。
休業した「キヨスク品川1号」のテナント跡を使う。開店の経緯について、同社の新規事業開発チームマネジャーの岩崎愛さんは「『センティッドアルケミー』シリーズでは、マインドメンテナンスを助ける嗜好(しこう)品をそろえている。忙しい人が多く集まる品川駅には、これらの製品を使ってほしい人たちがたくさんいると考え、新製品に絞ったポップアップストアの出店を決めた」と話す。
販売商品は「センティッドアルケミー」シリーズの全4品目で、香りを「飲む」「食べる」「吸う」の3カテゴリーに分ける。
「飲む」は、「ディスティルド ノンアルコール ジン」(500ミリリットル=8,640円)と「ディスティルド ジン」(500ミリリットル=8,800円)の2品。ノンアルコールの商品には、同ブランドオリジナルのショットグラスが付く。「飲料を開発する際、まるでTHREEの化粧品を飲んでいるかのような飲み心地にしたいと考えた。そこで、当ブランドの軸である精油と同じく、植物を蒸留して作るジンの製造を決めた」(岩崎さん)
「食べる」は、味と食感が異なる全3種類のグミ「チューンズ」(20粒入り=各3,240円)をそろえる。「吸う」は、ペン状の器具を口にくわえて水蒸気を吸い込むことで深呼吸をサポートするデバイス「イントゥフロー バイ ブリーザー」(各3,300円)を用意し、全3種類の香りをそろえる。店頭で、グミは試食、そのほかは「試香」できる。
「当店の客層は男女半々で、コスメブランドとしては初めての経験。当ブランドを知らない人や、今まで香りに親しみを持っていなかった人も、興味を持って足を止めてくれている」と岩崎さん。「行きの新幹線に乗る前に商品の説明を聞いて、帰りの新幹線から降りた時に購入する方もいる。店頭で香りを試して、一息ついてもらうだけでもうれしい」とほほ笑む。
営業時間は10時~20時。6月30日まで。