
武蔵小山商店街振興組合が3月20日、武蔵小山商店街パルムのキャラクターで子どもビーバーの名前が「アーチ」に決定したと発表した。
(左から)武蔵小山商店街振興組合理事長の半田忠久さん、「アーチ」の名付け親の小澤力也さん、同振興組合常務理事の小嶺忠さん(写真提供=武蔵小山商店街振興組合)
子どもビーバーのネーミング募集は、武蔵小山商店街パルムのポイント加盟店で使える「パルムポイントサービス」30周年を記念したもの。昨年12月6日~25日に一般公募し、同組合の選定委員会が子どもビーバーにふさわしい名称を選定した。
応募総数775件の中から選ばれたのは、商店街の近隣に住む20代の小澤力也さんが考えた「アーチ」。同振興組合は、3月23日に子どもビーバーネーミング募集賞品授与式をパルム会館で行い、小澤さんに30万円分の買い物券を進呈した。
同組合によると、1993(平成5)年に「パルムポイントサービス」のマスコットキャラクターとして、ビーバーの「パル」「パム」が誕生。2012(平成24)年ごろから、商店街の利用客や店主から「新たなマスコットキャラクターを加えよう」という声が上がり、2014(平成26)年に目黒駅の商店街案内看板に「予告もなく、しれっと」名前のない子どもビーバーが初登場したという。
「コミネベーカリー」(小山4)店主で、同組合常務理事業務委員長の小嶺忠さんは「子どもビーバーの名前は、『いつか行うイベントで決めよう』と緩く定めていた」と回顧する。「パル、パムはパルムポイントサービスのキャラクターとして誕生し、近年は商店街のマスコットキャラクターとして親しまれている。2匹は夫婦ではなく、子どもビーバーも彼らの子どもではないが、性別など具体的な設定は特に決めてこなかった。今回の公募までは、『子ビーバー』『チビーバー』など、さまざまな名称で呼ばれていた」とも。
アーチの名付け親となった小澤さんは「買い物のため商店街を訪れた際、偶然ネーミング募集を知って応募した。アーチ状の屋根が印象的だったことと、その下に人々が集いにぎわう風景を見て、この商店街は人と人とをつなぐ、まさにアーチ=架け橋だと思い付いた」と振り返る。
小嶺さんは「応募用紙に書かれた小澤さんの思いに共感した。商店街の利用客からは、『いい名前』『武蔵小山商店街にぴったり』と好評いただいている」と話す。