
大井第二地区合同イベント「防×祭(ぼうさい)」が9月27日、西大井広場公園(品川区西大井1)で開催される。主催・運営は、品川区民まつり大井第二地区実行委員会、品川区防災協議会大井第二地区協議会。
昨年初開催した防災イベントと恒例の区民まつりを合同で行う。防災イベントは同公園の西大井駅側で13時から15時まで、区民まつりは大井町駅側で13時から19時まで。
合同開催の経緯について、大井第二地域センター所長の桑谷宏二さんは「防災訓練の参加者は町会会員が中心で、若い世代に防災知識を継承できていない課題があった。数年間の中止を経て2023年に訓練を再開したが、再び一般参加者が集まらない壁にぶつかった。若手からの提案で、昨年から防災イベントとして再出発したところ、約600人が参加してくれた。町会の活動を知ってもらえるきっかけにもなるため、多くの人が集まる区民まつりと合体させる案が出た」と話す。
大井第二地区連合町会会長の大八木繁さんは「防災訓練を行うにしても、町会会員を集めるだけで重労働。昨年の防災イベントで多くの一般参加者が集まり、手応えを感じた。楽しみながら防災に取り組みつつ、町会を知ってもらいたい」と話す。
防災イベントで行うバケツリレー競争は100人の参加を想定し、今年は2チームに分けて対抗戦を開く。第1ステージでは45リットルのポリバケツに水をためるバケツリレーや、水消火器での的当て、大玉転がしのミニゲームに取り組む。第2ステージでは40メートルの距離を50人1チームでバケツリレーし、90リットルのポリバケツに水をためる早さを競う。参加は、同イベントチラシのQRコードから申請する。9月15日まで。当日も、バケツリレー競争集合場所で参加を受け付ける。12時30分まで。
このほか、携帯トイレやAEDの使い方講座、子ども消防服の試着、木材切断体験、起震車(きしんしゃ)での地震体験、煙体験テントの設置、ポンプ車・トイレトラックの展示などを行う。イベントブースは品川区の防災課をはじめ、消防署や警察、「東京ガス」(港区)、家庭用洗剤などを販売する「東京サラヤ」(大阪府)、「FMしながわ」(品川区戸越1)などが出展する。
区民まつりでは、品川区立伊藤学園と品川翔英中学校高等学校それぞれの吹奏楽部とダンス部がパフォーマンスを披露する。そのほか、町会による模擬店、児童センターや学校PTAによるゲーム店の出店も。会場中央のやぐら周辺では、品川音頭や東京音頭、炭坑節などで盆踊りを行う。
今後の展望について、大井第二地域センター主事の鈴木俊平さんは「新しいイベントにチャレンジするのは大変だが、町会の協力を得て準備を進めている。今回のイベントを通して参加者が町会の存在を知り、入ってみようと思ってもらえたらうれしい」と話す。桑谷さんは「顔の見える関係づくりの一環として、バケツリレーなどの各種イベントを企画した。地域コミュニティーを再構築するきっかけになれたら」と意気込む。
開催時間は13時~19時(防災イベントは15時まで)。参加無料。荒天の場合は中止。