リニューアルで雑貨店とギャラリー併設-戸越銀座の写真店話題に

店舗デザインは外部のデザイナーを起用。オープン当初は「敷居が高くなった」と昔からの固定客が減少した。

店舗デザインは外部のデザイナーを起用。オープン当初は「敷居が高くなった」と昔からの固定客が減少した。

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 昨年10月にリニューアルし、雑貨店とギャラリーを併設し写真店のイメージを一新した戸越銀座の写真店「フォトカノン戸越銀座店」(品川区戸越2、TEL 03-5498-1641)が、新たな情報発信の場として話題を集めている。

戸越銀座の写真店「フォトカノン戸越銀座店」の雑貨を取り扱う店内。

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 間接照明を使った店内では、デルフォニクス「ベーシックフォトアルバム」(1,260円)などのステーショナリーをはじめ、フォトフレーム(672円~)、ロモジャパンのトイカメラ「DIAVA F+」(4,800円)などを販売。併設するギャラリーでは、定期的に写真やイラストなどの展示を行う。店舗面積は13坪。

 そのほか、2週間=2,000円でスペースを貸し出す「展示BOX」も設置し、作家による手作りのアクセサリーや雑貨などを販売する。写真プリントサービスも従来通り行う。料金は、現像=600円、プリント=1枚30円~。

 同店は1992年、大手写真店のFC店「フジカラープラザ戸越銀座店」として開店した。その後、大森に2店舗目を出店するが、経営方針の違いから独立。その後「ガイアシンフォニー」(大田区)を設立し、2店の写真店を運営している。

 同社の渡邉清孝社長は「家庭用プリンターの普及などで写真業界の売り上げが厳しくなっているため、従来のやり方を変えていく必要がある」と考え、雑貨とギャラリーを組み合わせた新しい写真店へのリニューアルを決意した。同社は都内の学校写真を扱っているため、「安定した」売り上げが強み。外部のデザイナーに依頼し「おしゃれな」店舗デザインにこだわった。

 リニューアル後、遠方からの若い利用客が増える一方、昔ながらの固定客が「敷居が高くなり入りづらくなった」と一時的に減少。顔なじみのスタッフが常在していることがわかり、徐々に客足が戻ってきたという。

 渡邉社長は「当初、ネットを活用して広範囲の利用客を見込んでいたが、遠方からの利用客は定着しない。この3カ月で地元を軽視してはいけないことを学んだ。ギャラリーが地域の人々のコミュニケーションの場として機能すれば、戸越銀座商店街の活性化にもつながる。写真を通して地域に密着した情報発信の場になれば」と話す。

 ギャラリーでは1月9日から、生活空間の専門ウェブサイト「ルームフレーバー.com」による「壁紙展」を開催する。同21日まで。ギャラリーの貸し出しも行っており、料金は設営を含む13日間で21,000円。

 営業時間は、平日=9時30分~20時、土曜・日曜・祝日=10時~20時。木曜定休。

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