運送業者が「不定額給付券」キャンペーン-引っ越し価格を半額に

事務所の前で「不定額給付券」のPR看板を持つ山口社長。

事務所の前で「不定額給付券」のPR看板を持つ山口社長。

  • 0

  •  

 運送事業を展開するハーツ(品川区南大井5、TEL 03-5762-0072)は4月1日より、同社が手掛ける「レントラ便」の利用料金が半額になる「不定額給付券」を抽選で1,000人に贈るキャンペーンを始める。

[広告]

 「レントラ便」は運転手付きのトラックを1時間単位でレンタルできるサービス。現在同社は軽自動車、1トン者、2トン車、4トン車、10トン車クレーン付きなどの車種を15台所有しており、料金は走行距離80キロメートル圏内で、軽自動車1時間(平日)=6,300円、1トン車(平日)=8,400円。

 同サービスのきっかけは、東京理科大学の「鳥人間サークル」から受けた「人力飛行機の組み立て部品を実験場所の河川敷まで運んでほしい」という依頼。「一般の人が利用できるサービスは、宅配便か引っ越し便に限られており、サービスの選択肢が少ない」(ハーツ社長の山口裕詮さん)点に着目し、2006年6月から「レントラ便」をスタートした。トラックの運転と荷物運びを手伝うサービスの人気は高まり、約3年間の実績は2,500件強。主に引っ越しや学校のイベントなどの需要が多いという。

 さらに、売り上げが前年比250%~300%アップしたこともあり、「不定額給付券」のキャンペーンを企画した。車種や運転時間によって料金が異なるため「定額」ではなく「不定額」とし、半額を割引くことで、認知度をより高める狙い。

 山口さんは佐川急便での勤務を経て25歳で独立。軽自動車1台で配送業の下請けからスタートし、約10年で自社サービスを始めるに至った。「不景気と言われ暗い話題が多い中、明るい話題を提供したかった。今年のレントラ便の目標件数は2,500件。この夏には関西への進出を計画しており、4年以内には札幌などの地方都市へ展開していく予定」(山口さん)と意気込む。

 同キャンペーンは、4月1日より同社ウェブサイトとはがきで応募を受け付ける。期間は9月までの半年間で、毎月初旬に同社ウェブサイトで当選者を発表する。ただし、定額給付金に相当する12,600円以上の利用が条件。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース