京浜急行電鉄(港区高輪2)は3月25日、同社グループ事業のホテルパシフィック東京(高輪3)の営業を2010年9月で休止すると発表した。
同ホテルは、品川駅高輪口前に位置する地下3階・地上29階建てのシティーホテル。敷地面積は7,549坪、客室数は954室。1971(昭和46)年の開業より37年が過ぎ、施設の老朽化が進んでいた。
同電鉄は、都内にあるシティーホテルの競争が激化するなかで、同ホテルへの大規模な投資や長期間の改修工事が難しいと判断。今後、京急グループが展開するシティーホテル事業の経営資源を台場にある「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」(港区)へ集中する。
業績に与える影響として、「昨年11月12日に公表した平成21年3月期の連結業務予想に変更はない」とコメント。また「ホテルパシフィック東京」の従業員は「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」を運営する「ホテルグランパシフィック」(港区)などのグループ会社への移籍を行い、従業員の雇用を継続するという。
「ホテルパシフィック東京」営業終了日は2010年9月30日。営業終了後は、再開発などを視野に入れ、業態変更を含めた同施設の活用を検討していく。