中延「大成会館」、葬儀式場に改装-記念イベントで葬儀料理試食会も

リニューアルオープンする「大成会館」。

リニューアルオープンする「大成会館」。

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 冠婚葬祭事業を展開する大成祭典(品川区西五反田)は4月26日、「大成会館」(同区東中延1)の改装を記念して、「大成会館リニューアルオープン記念・大成フェスタ2009」を開催する。

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 同会館の前身は1928年、冠婚葬祭や貸衣裳、着付け業務を行う島田葬儀社荏原中延支店。戦後、大成祭典として法人化し、同社は葬祭センターや衣装センターを各所に設立。大成会館は、「貸衣装」と冠婚葬祭の積み立てを行う「互助会」の営業所として機能していた。

 昨年10月、「若い世代にアピールするため」貸衣装業務を西五反田の本社に移動。近隣の住民から「20人~30人規模の家族葬ができる葬儀式場を作ってほしい」という要望もあり、大成会館を葬儀式場として改装するに至った。同社広報企画室の仲澤正典さんは、家族葬の需要が高まっている背景として、「核家族化が進み、近所付き合いが少なくなっていることが1つの要因ではないか」と分析する。

 フェスタ当日は、「家族葬用ビュッフェ料理無料試食会」(先着200人)、「ミニ花鉢販売」、同社社員による「フリーマーケット」、「葬儀無料相談コーナー」などを開催。ビュッフェ料理の試食会では、同社が家族葬で提供しているエビチリなどの中華料理を提供する。

 同社は西五反田で家族葬向けの葬儀施設「エンディングルーム大成」を運営するほか、神奈川県青葉区や旭区で葬儀式場を展開。今回開く「大成会館」は地元住民へ会議室の貸し出しも行うという。

 米アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど、空前の話題作となった映画「おくりびと」について、仲澤さんは「葬儀業界はオープンではない部分もあるので、多くの人に知ってもらう良い機会だと思う」と話す。「今後は日本の美しい儀式を守りつつ、利用者の要望にできるだけ応えられるよう、新しいサービスを取り入れていきたい」とも。

 フェスタの開催時間は9時30分~13時。

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