白金・目黒通り沿い、シェラトン都ホテル(港区白金台1)向かいにあるギャラリー「ART ONION」(港区白金 2、TEL 03-5793-8601)で6月19日より、アパレルブランド「Publik:(パブリック)」の国内初となる展示会「PUBLIK: VIEWING(パブリックビューイング)」が始まった。
アパレルブランド「Publik:」新作のオリジナルプリントを展示
同ギャラリーは7社が入居する西山電気ビル1階に5月15日にオープンしたばかり。テレビCM制作、映画事業などを行うオニオンと、「ものづくり」にかかわるプランニングやグラフィック製作などを手掛けるイクスの2社が運営する。オニオンが同ビルに移転するにあたり、もともと交流のあったイクスを誘う形で同ビルへの入居が実現。4月20日にほかの5社も合わせて一斉に移転してきた。
「ART ONION」ディレクターを務めるイクスの永田宙郷(おきさと)さんは、美術館のプログラムコーディネーター経験者。「かねてから若手クリエーターの発表の場がないと感じていた。移転を機に何か情報発信の場を作ろうという思いが一致し、ギャラリー開設を決めた」(永田さん)。
ギャラリー面積は約10坪。写真、グラフィックデザイン、ファッション、工芸などジャンルを限らずさまざまなアーティストの活動をサポートするスペースとして活用していく。貸し出しの場合、価格は10営業日で12万円~(応相談)。
「Publik:」は、パリのコレットなど国内外のセレクトショップで「高い評価を受けている」アパレルブランド。「オノヨーコ」「バスキア」などの作品を世界で初めてTシャツに取り込んだアパレルブランド「2K(ツーケー)」のディレクターだった河崎政芳さんが昨年立ち上げた。同展では、同ブランドの全アイテムなどを展示。展示名は、スポーツ競技の際に試合の行われていないスタジアムや街頭で大型映像装置を利用して行うイベント「パブリックビューイング」に掛けたもの。
永田さんは「バイヤーなどではない限りブランドの全アイテムを見る機会はほとんどないので、これを機に『Publik:』の世界観を感じていただければ」と話す。「白金エリアは若いギャラリストやクリエーターなどが集まってきており、庭園美術館、原美術館、目黒美術館などアートスポットもそろっている。すでにアートの街として確立している六本木エリアの反対側に位置するこのエリアで新たなムーブメントの一端を担えれば」と期待を寄せる。
営業時間は11時~19時。日曜定休。入場無料。同展開催は今月30日まで。