NHKのバラエティー番組「ブラタモリ」(NHK総合・22時~)で12月10日、品川を舞台にした内容が放送される。
同番組は今年10月から来年3月までの半年間限定シリーズ。都内の特定のエリアにスポットを当て、タモリさんが古地図を手に「ブラリブラリ」しながら、街の変貌や歴史の名残に目を向ける。プライベートでも街歩きが趣味だというタモリさんのユニークな視点が人気を呼び、同番組の放送日にはツイッターで「今夜はブラタモリだ。早く帰ろう」などとつぶやく人も増えているという。
9回目となる今回は、「品川冨士」とも呼ばれる品川神社(品川区北品川3)の冨士塚からスタート。「ここからの眺めは、高層ビルなどの新しい建築物と、江戸時代から続く旧東海道エリアの古い街並みが一望できる。まさに今の品川を象徴している眺めだと思い、スタート地点に選んだ」と同番組チーフ・プロデューサーの尾関憲一さん。
番組前半では、かつて宿場町だった北品川エリアへ。旧東海道沿いや「小泉長屋」と呼ばれる昔ながらの住宅地を散策。タモリさんは、現在も使われている井戸を見て、少年時代を懐かしんでいたという。後半は、「ブラタモ丸」という船に乗り、天王洲アイル、芝浦、レインボーブリッジなどの運河をブラブラ。通常は近づくことのできない「江戸の遺構」をタモリさんらが見学する場面も。
撮影を終えて、尾関さんは「メジャーだけど実は意外と知られていない街、それが品川だと思う。かつて漁師町だった品川では、運河が重要な役割を果たしていた。今ではすっかりその印象も変わってしまったが、もっと誰もが運河を気楽に楽しめるようになれば、さらに街が変わるような新しい魅力が潜んでいると感じた」と振り返る。
放送時間は22時~22時43分。