品川職人組有限責任事業組合(品川区西品川3)は11月、活動をアピールするためのホームページ「品川職人組」を開設した。
同組合は、1988(昭和63)年に発足した品川区伝統工芸保存会の組合員29人が出資金を出して設立。着物の絵柄を手で描く、東京手描友禅職人の成沢泰昭さんが「失われつつある職人技術を救う道になれば」と組合長に就任した。
新製品の試作、開発を積極的に行っており、江戸切子と東京銀器の職人技をコラボレーションした商品を企画。成沢さんは「取っ手が切子、スプーン部分が銀器の作品は、これまでなかったもの」と話す。
品川職人組は、品川区中小企業センター(西品川1)で月2回実演を行っており、来年1月には「大井町きゅりあん」(東大井5)で伝統工芸を実演する「しながわの技と味展」を開催予定。同イベントは、伝統工芸保存会設立から今回で20回目となる。
今後について、成沢さんは「杉野服飾大学の学生とバッグ開発のコラボレーションなど地域活動にも力を入れている。今後は、新規開発した商品をホームページ上で販売するなど本格的に動いていきたい」と意気込む。