北品川で週末のみ営業していた「クロモンカフェ」(品川区北品川2、TEL 080-5658-1234)が2月24日、ランチ営業をスタートした。
同店は昨年4月にオープン。築60年以上の家屋を改装し、北品川在住の薄葉聖子さんが切り盛りしている。月に1度、品川神社で開催する「品川てづくり市」と連動し、出展している作家の作品販売や個展、ワークショップなども行っている。
ランチを担当するのは、「品川てづくり市」でフードの出店をしていた飯嶋奏子(かなこ)さん。昨年まで無国籍料理を提供するカフェを運営しながら移動販売などを手掛けていたが、店を閉めて区切りをつけることに。薄葉さんに声を掛けられたことを機にスタッフとして加わった。
薄葉さんが「スパイス好き」で、「近隣では食べられない」ことから、メーンメニューはエスニック料理に決定。アジアが好きで毎回テーマを決めて旅に出るという飯嶋さんが、「料理」をテーマに旅先で取得したレシピを基に腕を振るう。席数は16席。
メニューは、鶏ガラスープで炊きこんだごはんに柔らかいチキンをのせた「アジアンチキンライス」、野菜がたっぷり入ったココナッツカレー「グリーンカレーセット」、同店の近所にある八百屋「マルダイ大塚好雄商店」(北品川2)の野菜を使った「となりの八百屋さん定食」(以上780円)の3種類を用意。すべてスープとサラダ、コーヒー、紅茶のフリードリンクが付く。
オープン初日は、「となりの八百屋さん定食」が完売。豆腐とひじきのハンバーグ、野菜の揚げびたしなど「ヘルシーな総菜」を組み合わせた。同メニューには圧力鍋で炊いた玄米を提供しており、「もっちりした食感で、玄米が食べられない人でも大丈夫」(飯嶋さん)という。今後はタイ料理の豚ひき肉バジル炒め「ガッパオ」や「タコライス」などのメニューも加える予定。
薄葉さんは「おばあちゃんの家で過ごすように、古い家具に囲まれた昔ながらの空間で、おいしい料理を食べていただきたい。野菜や玄米など体にいい食材を使ってメニューを充実させることで、クロモンカフェが一段成長できれば。今後は、これまで開催したことがない食に関するワークショップも行っていきたい」と意欲をみせる。
営業時間は、平日=11時30分~15時、土曜・日曜・祝日=11時~17時。4月からは夜の営業も予定する。