大井町の池上通り沿いにある「はいから和楽器教室」（品川区大井3、TEL 03-5743-0309）が3月2日、スタジオを増設しリニューアルオープンした。

「はいから和楽器教室」のスタジオ

　同教室は、箏（こと）、三味線、沖縄三線（さんしん）、尺八などの和楽器に特化した音楽教室。生徒は30～40代が中心の「若い世代」が多く、弟子入りするなど「敷居が高い」という和楽器を気軽に体験することができる。今年7月に迎える5周年を記念し、スタジオを1部屋増設し3教室へリニューアルを行った。新たに追加したスタジオでは、三味線や尺八などの個人レッスンを行う。

　経営を行うトラッド・ニューの羽鳥雄一社長はもともと、洋楽器を扱う企業に勤務していた。在職中に和楽器を扱う事業を担当するが、会社が和楽器事業から撤退。展示会などで、三味線や箏の体験イベントを行った際に募集枠を上回る反響があったことなどから、和楽器の潜在的な需要を見込み独立を決意した。

　大井町での開業については、「2002年に中学校で和楽器が必修科目に設定された。各地域でばらつきがあったが品川区はいち早く、すべての中学校で取り入れられている。習い事の受け皿としての需要を見込んだ」と羽鳥さん。

　現在の生徒数は約150人で女性が7割。コースは「長唄」「津軽三味線」「沖縄三線」などの生徒数が多く、月謝はグループ（月4回）・初心者向け個人（月2回）＝9,450円、経験者向け個人（月4回）＝1万7,850円など。入会金は5,250円。

　羽鳥さんは「5周年を記念して今まで以上にレッスン環境を整えた。敷居が高いと思われがちな邦楽の世界だが、気軽に習える教室を追求していきたい。当教室の魅力は、講師が複数いるので、自分に合った師匠を選べるところ。楽器の面白さに触れて音楽を楽しんでいただければ」と話す。

　営業時間は11時～21時。月曜定休。