天王洲アイル駅近くに11月1日、企業家向けのコワーキングスペース「Samurai Startup Island（サムライ・スタートアップ・アイランド）」がオープンした。

和をイメージしたエントランス

　コワーキングとは個々に独立したさまざまな職種の人たちが、共用のオフィス空間でコミュケーションを図りながら働くスタイル。仕切りがある一般的なレンタルオフィスと異なり、異業種の交流からアイデアが生まれたり、情報共有したりする場として注目されている。経営は、シード、アーリーステージの投資資金を獲得したベンチャー企業の経営、マーケティング、営業、人事戦略支援を行うサムライインキュベート（品川区）。

　対象となるのは、投資資金「シード・マネー」を獲得した企業家。特に海外進出を目指すスタートアップ（起業したての企業）の支援を行い、人脈作りや海外の投資家向けに行うプレゼンテーションに必要なピッチスキル向上などに注力する。サンフランシスコのコワーキングスペース3社と提携をしており、スペースの利用やイベントの共有が可能。

　広さは555平方メートル。ツリーハウス職人の四方谷毅（よもやつよし）さんが内装を手掛け、和の要素をちりばめたモダンな空間に仕上げた。

　1カ月の入居料金は、フリーデスク＝2万5,000円、固定デスク＝3万円。席数は140席で、現在20社が入居している。

　今後の展望について、同社メディア担当の鶴岡マリアさんは「スタートアップのためのプラットフォームになれれば。来年3月までには50社の入居が目標。会社としては、10年間で150社を株式公開、株式譲渡などのEXIT（イグジット）を目指す」と話す。