京浜急行電鉄(港区高輪2)が販売している、6月末で引退した車両「1000形」の記念乗車券の売れ行きが好調だ。
製造初年は1954(昭和34)年。以後、マイナーチェンジを重ねて1968(昭和53)年までに同社最多の356両が製造された。都営浅草線、京成線、北総線への乗り入れ車両で、現在の車両のベースになっている。新製冷房車第1号として、「社内冷房の礎を築いた車両でもある」という。
6月27日には臨時電車として「1000形ありがとう運転」を実施。金沢文庫から三浦海岸を快特、三浦海岸から京急久里浜までを特急として走り、多くのファンが駆け付けた。
記念乗車券の販売は限定1万部。7月6日現在の販売総数は8,789枚。残数は1,211枚で、同社広報担当者は「長年、皆さまに愛され続けた旧1000形とともに、記念乗車券も大変好評をいただいている」と話す。
同乗車券の販売は、売り切れ次第終了となる。