全国歴史研究会(本部=品川区西五反田2、TEL 03-3779-3127)は8月29日、バスツアーイベント「歴史を楽しむ会 in 水戸」開催する。
1958(昭和33)年、全国歴史愛好家の親睦交流会と研究発表の場作りを目的に発足した同研究会。当初40人の会員数は現在、約1万6,000人を数えるほどになった。5月に「水戸の歴史を応援する会」(通称=水戸の会)が発足し、同イベントはその設立を記念したもの。
設立の経緯について、同研究会担当者は「水戸藩には『桜田門外の変』や『水戸天狗党(元治甲子の変)』など、土地に遺恨を残す歴史的な事件が多く、いまだに当事者である茨城県在住の方々は口を閉ざしている方が多い。幕末において全国的にも影響力の大きかった水戸藩について再評価し、語り合う機会が持てないかという話が出ていた」と話す。「あえて東京で設立し、『外部から応援』することで地元の人々がさまざまな枠を超えて交流を深めてほしい」とも。
今年は「桜田門外の変」から150年ということもあり、10月には大沢たかおさん主演の映画「桜田門外ノ変」も公開予定。水戸では期間限定で同映画のオープンセットが公開されており、ツアーにも組み込まれている。ツアーには、「幕末明治の博物館」「徳川博物館」などの見学会などのほか、祇園寺(水戸市八幡町)で講演会と懇親会も行う。
同会主幹の吉成勇さんは「明るく楽しく歴史を語らう事が我々のモットー。水戸の歴史に興味がある方ならどなたでも歓迎している。公平な目線を大切に今後も活動していきたい」と話す。
ツアーは五反田の東興ホテル前発着。料金は、全コース参加=1万円、講演会のみ参加=500円。申し込みは、同会が郵送・ファックス・電話で受け付ける。