荏原町商店街(品川区中延5.6)で8月25日、夏の名物イベント「ジャンボのり巻き大会」が行われ、多くの子どもたちがのり巻き作りを楽しんだ。今年で26回目。
同イベントは、商店街が毎年夏に行う「ちびっ子集まれ 子ども縁日」の目玉企画。もともと荏原町の「料亭 秀(ひで)」(品川区中延5)店主で、現・荏原町商店街振興組合の町田勝栄さんが「のり巻きなら共同作業できる」と考え、夏休みの後半に行うことから「夏休みの宿題が終わっていない子どもたちに、絵や作文などの『ネタ』を提供してあげたい」という思いから企画したという。
当初は10メートルだったのり巻きも年々長くなり、昨年は150メートルに。今年は東日本大震災の影響を考慮し120メートルに自粛。「長くなればなるほど時間がかかる。日が明るいうちにイベントが終了できるように考慮した」と町田さん。節電を意識し、ちょうちんも飾らなかった。
仕込みは「料亭 秀」の料理人が行い、材料はすし飯=290キロ、おぼろ、デンプ=各8.2キロ、おかか、シイタケ=各16.4キロ、卵焼き(500グラム)=57枚、かまぼこ(1キロ)=16枚、キュウリ=160本、ゴボウ=30本を用意した。焼きのりは通常の1.5倍の幅(約30センチ)にしたものを使い、地元ののり店が料理用の酒でつなぎ合わせたという。
子どもたちが一斉に並ぶと、ロール状に巻かれたのりが敷かれ材料をセット。その後、足並みをそろえながら、すし飯、そのほかの具材を順に載せていく。わが子にカメラを向ける親や商店街に買い物に来た主婦らが見守る中、合図に合わせてギュッと巻いた。最後はできあがったのり巻きを皆で持ち上げ、完成を祝った。
町田さんは「天気が心配だったが、晴れて良かった。明るいうちに予定通り終了したのでほっとしている。子どもたちの笑顔が何よりうれしい」とほほ笑む。