五反田文化会館(品川区西五反田1)で9月28日、お笑い芸人のイワイガワによるフリートークライブ「五反田水曜日」がスタートした。
毎週水曜日は「ノ―残業デー」をうたう企業が多いことから、会社帰りの時間に合わせて企画。五反田商店街振興組合が、芸能プロダクション「浅井企画」(品川区)の協力を得て主催した。同社と組んだお笑いイベントは、2009年の路上ライブ以来今回で5回目。
「五反田水曜日」は、イワイガワにとって初のフリートークライブ。浅井企画の川岸咨鴻(ことひろ)専務は「思い起こせば30年前、関根勤と小堺一機が下北沢の劇場でライブを始めた時は観客が3人だった。そこからどんどん増えていき、最後は武道館をいっぱいにした。私が退職する前にもう一度そんな夢を見せてほしい。アドリブはテレビでも必要だから彼らにとっても良いトレーニングになるのでは」と期待を寄せる。
ライブでは、イワイガワの井川修司さんと岩井ジョニ男さんが軽快なトークを披露。話題は、ジャニーズアイドルからパンツ、ホームで出会ったサラリーマン、ラジカセなど多岐にわたり、会場を盛り上げた。締めは、「明日からの一週間を頑張るため」の格言。岩井さんが即興で作った格言「週末はおごってもらってでも飲みに行け」を来場者全員で復唱し、1時間強の舞台は幕を閉じた。
開始当初は空席もあったが、ライブが終了するころには、用意した45席がほぼ満席に。初回を終えた井川さんは「すごく楽しかった。お客さんの年齢層が自分たちに近かったこともあり、やりやすかった。観客席との距離も近く反応が見えて面白い」と話す。岩井さんは「お客さんとよく目が合うので、笑っていない方がすぐわかる。ジャニーズの話題もできるので、若い人向けのトークもできるというアピールができた」と満足した様子だった。
同商店街振興組合の狩野武司さんは「会社帰りにライブを楽しんでいただいた後は、五反田の飲食店に寄っていただくのが狙い。口コミでジワジワ広がって、さまざまな人たちに認知していただければ。まずはこのイベントを継続させ、五反田が面白い街であることを伝えていきたい」と意気込む。
次回10月5日は、イワイガワの予定が合わないため、スパローズが登場する。
17時45分開場、18時開演、19時10分終演予定。入場無料。