グランドプリンスホテル高輪(港区高輪3)の「フランス料理 ル・トリアノン」で12月19日、東京で初めて「旬の京野菜提供店」の認定式が行われた。
京野菜の味や食文化の普及と、料理店での京野菜の需要拡大を目的に、1997年から「京のふるさと産品協会」(京都市南区)が認定を開始。「京野菜を常時3品目以上、年間で10品目以上使用し、それらを使用する量を常時3品以上提供する料理店」などを認定条件に据える。現在の認定店は京都府内198店。
都内初となる認定店は、広域品川圏から「フランス料理 ル・トリアノン」「三友居 高輪店」(以上港区)のほか、「赤坂 菊乃井」「キュイジーヌ・フランセーズ JJ」「ホテル ドゥ ミクニ」「京懐石みのきち 新宿住友店」(以上新宿区)、「たん熊北店 二子玉川店」(世田谷区)、「ル・ヴェルデュリエ」(大田区)の計8店。
同協会の今西仲雄さんは「普及に努めてきたかいがあり、京野菜の産出額は、この20年間での伸び率が12.6%。全国でも5本の指に入る。もともと東京を中心としたブランド戦略の一環として始めたもの。今回は原点に戻り、認定店の皆さまには今後も情報発信をしていただきたい」と話す。今後は、京野菜の輸出なども検討しているという。
都内で唯一「京野菜マイスター」の資格を持つ、「フランス料理 ル・トリアノン」の高垣吉正シェフは「東京で一番初めに認定店となるのが夢だったので、今まで頑張ってきたかいがあった」と笑みをこぼす。
認定を記念して、同店では26日から「居野菜×フレンチ」の特別メニューを提供。ランチコース「旬の居野菜提供店認定記念ランチ」(5,0000円)、ディナーコース「旬の居野菜提供店認定記念ディナー」(1万円)を用意する。来年3月15日まで。