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高輪のホテルに「光らないこともある」エコ・イルミ-産学協同で開発

オリジナルソーラー発電「ヒダマリユニット」が取り付けられたイルミネーション。リトルニッセの子どもたちと

オリジナルソーラー発電「ヒダマリユニット」が取り付けられたイルミネーション。リトルニッセの子どもたちと

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 ザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル新高輪、グランドプリンスホテル高輪(以上、港区高輪3)、品川プリンスホテル(高輪4)の4ホテル合同のイルミネーションが11月4日、始まった。

太陽光発電を利用したエコ・イルミネーション

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 昨年より20日ほど早くスタート。今年はエコをテーマに太陽光発電によるイルミネーションを実施する。玉川大学芸術学部メディア・アーツ学科教授で、光と環境造形作家の田中敬一さんと玉川大学の学生に協力を仰ぎ、産学協同で開発された。

 企画から完成まで約4カ月。同大学では授業の一環として取り組んだ。ソーラーパネルとLEDが完結したオリジナルソーラー発電「ヒダマリユニット」を取り付け、昼間に蓄えた太陽光エネルギーで発電する仕組み。点灯時間は昼間の日照時間に左右されるために日々異なる。天候によっては、「光らないこともある」という。

 点灯式では、小学生から公募した小さな親善大使「リトルニッセ」が玉川大学の学生と一緒に最後の調整を行った。

 太陽光発電を実施する場所は、ザ・プリンス さくらタワー東京の壁面に設置された縦約21メートル、横約17メートルの巨大な光のニッセ(ノルウェー王国のサンタクロース)と、グランドプリンスホテル高輪の日本庭園。エプソン品川アクアスタジアムへ向かう「いちょう坂」には、LED電球を使った光のニッセが登場する。

 田中さんは「テクニカルなことよりも、重要視したのがコンセプト作り。3月11日を境に、見る側の意識が確実に変わっているので、その回答を出すことにやりがいを感じた。天候に左右され点灯しない可能性もあるということについて、今年は受け入れてもらえる下地ができている。木の枝にキャンドルをともして、その静かな明かりを楽しんだイルミネーション本来の意味合いに近づいたのでは」と話す。

 太陽光発電の点灯時間は日没~、消灯時間は蓄電量による。

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