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品川区役所で消防団長発令式 都内初の女性消防団長が誕生

品川消防団長に就任した大谷敏子さん

品川消防団長に就任した大谷敏子さん

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 品川と荏原の消防団長発令式が4月4日、品川区役所(品川区広町2、TEL 03-3777-1111)で行われた。

(左から)森澤恭子区長、大谷敏子さん

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 品川消防団長には大谷敏子さんが、荏原消防団長には吉田敬一さんが就任した。品川区によると、女性の消防団長就任は都内初という。

 大谷さんは1996(平成8)年6月1日、品川消防団入団。2013(平成25)年に分団長、2020年に副団長就任。アパート経営や設備会社での営業職を両立しながら、消防団の活動に従事してきた。

 入団のきっかけについて、大谷さんは「夫が副分団長を務めており、消防団の活動が身近だった。平成8年に夫が亡くなり、仕事や子育て以外に何をして生きていこうかと考えた時、消防団に入って人助けをしようと思った」と話す。

 消防団は主に地域住民で構成し、火災・風水害・震災時に消防職員とともに消火や救助・救護に当たるほか、平時には防火指導や応急救護などの普及活動を行う。2024年4月1日現在、品川消防団の団員数は236人で、うち女性は76人。会社員、自営業者、学生、主婦など、さまざまな職種や年齢層の住民が団員として活動している。

 「訓練を通じて応急救護を覚えることも、それを人に伝えられることも、楽しくやりがいがある」と大谷さん。「消防団にはいろんな方が参加しているので、本人のできる範囲で活動してもらうことが大切。歴代団長の精神を引き継ぎ、団員一人ひとりに寄り添いながら、それぞれが活動しやすい環境を作っていきたい」と意欲を見せる。

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