武蔵小山にある「明和電機」のアトリエ(品川区荏原3、TEL 03-5749-2271)で12月6日、「明和電機 大処分市」が開催される。
明和電機は1993年、現社長の土佐信道さんが兄・正道さんと結成したアートユニット。青い作業服を制服として着用し、作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼び、「日本の高度経済成長期の中小企業のスタイル」で活動している。代表的な製品は、オタマジャクシ型電子楽器「オタマトーン」やユビパッチンで木魚を鳴らす楽器「パチモク」など。
イベント開催の経緯について、土佐さんは「大掃除の時期に合わせて3年に1度、アトリエを大改造している。今まではそれぞれのモノに思い入れがあって処分に踏み切れず…。しかし、昨年ユニット結成20周年を迎え、さすがにそれだけ年月がたったことで気持ちが吹っ切れた。ツイッターでそれをつぶやいたところ、『欲しい』という声が想像以上にあり、ただ捨てるのはもったいないと思い商売っ気が出た」と笑う。
大処分市では、製品の試作品や部品、資料、ボツネタなどを大放出するほか、明和電機としての活動記録に関するモノも出品。ピンクの明和電機の制服や水色に着彩した明和電機ダルマ、「オタマトーン」の別案試作などを販売する予定だという。
アイテム数は約300で、価格は0円~約50万円。ネット上での販売も予定し、詳細はツイッター上で発表する。
「持ち帰り袋を用意していないので、ぜひエコバックを持参してください」と土佐さん。今後の展望については、「これからも製品を作っていくので、モノはどんどん増えていく。さらに20年続くことを視野に入れると、まずは軽くならないと」と意気込む。
開催時間は13時~18時。